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彼女をただ責めるのではなく、今こそ彼のご遺族の“願い”に耳を傾けてほしい――。

 

元「SPEED」上原多香子さん(34)の夫で「ET-KING」のMCを務めていたTENNさん(享年35)が自殺を図ったのは、14年のことでした。それから3年がたった今年8月9日、『女性セブン』でTENNさんの実弟が遺書を公開しました。

 

そこには上原さんが不倫関係にあったとする俳優・阿部力さん(35)の名前とともに、自殺に至った原因と思しき内容が記されていました。さらにはTENNさんが子どもを持てない体であったこと、そして不倫を知ったことで「未来が怖いから」と絶望していたことも明かされていたのです。

 

今回の問題の真相は、当人同士にしかわからない部分も多いのでしょう。ただ、そもそも問題はなぜ起きたのでしょうか。その本質は、不妊や不倫や自殺などといった“触れると円満解決が難しい問題”が続いた結果として起きた点にあるのだと思います。

 

8月12日には、上原さんの無期限活動休止が報じられました。関係者は「気持ちを整理するため」と明かしているそうです。その後も彼女や阿部さんのSNSは今も炎上し続けており、批判のコメントが集まっています。

 

でも私たちは今こそご遺族の「ニュースが出るたびに、天国の兄は毎回ひどい言われようをしてしまう」という声を理解し、TENNさんが遺書に書いていたという“上原さんに望む3つのお願い”を改めて見つめ直すべきなのではないでしょうか。

 

TENNさんの所属する「ET-KING」は7人組J-POPユニット。世代によって認知度の差がありますが、代表曲の『愛しい人へ』は当時の若者たちに人気を博していました。最近でも結婚式のBGMや余興で用いられることが多く、“定番ソング”として親しまれています。実は、無意識に「ET-KING」の曲を耳にしている人が多いのです。

 

そんな彼の遺書が公開されて以降、TENNさんと上原さんは“被害者と加害者”という立場で語られることが多いようです。しかし先に述べたとおり、多くの人はTENNさんの残した“上原さんに対するお願い”を見落としている気がするのです。それは以下の3つです。

 

・次は裏切ったらあかんよ

・お酒は少し控えなあかんよ

・嘘はついたらあかんよ

 

一度起きた過去はもう変えられません。であれば上原さんがすべきは、最後にTENNさんが望んだこの3つのお願いをきちんと受け止めること。そして、それらをかなえていくこと以外にないと思います。それこそが、「贖罪」になるのだと思います。

 

「人としてちゃんと前を向いて歩いてほしい」

 

TENNさんの実母は上原さんについてそう答えたそうですが、今からできることは明白です。TENNさんのご冥福をお祈りするとともに、せめて残された人たちが幸せになることを願っております。

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