Instagramを中心に話題沸騰中のイラストレーター・横峰沙弥香さん。2015年に産まれた愛息「まめちゃん」の爆笑成長記録を、ほっこりするイラストとともに本誌で連載!

 

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突然ですが私には一つ年下の弟がおり、その弟がかなりの変わり者でした。

 

幼少期、毎日のように洗濯バサミで自分の舌を挟んでは痛い痛いと大騒ぎして泣くという行動をとっていたのです。

 

幼さゆえ洗濯バサミで舌を挟めば痛いということがまだ記憶できないのかと思っていたのですが、それにしても覚えが悪い。これが野生動物だったら一発で淘汰されてしまうぞと、姉心に心配していました。

 

母も同じ気持ちだったのでしょう。ある日、母が弟に尋ねました。

 

「いい加減痛いの分かったでしょう?もうやめたら?」

 

すると弟、

 

「痛いのなんてずっと前から知ってるよ!」

 

そして衝撃の一言が続きました

 

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私は弟が何を言っているかわかりませんでした。いえ、正直今でもちょっと理解しかねます。

 

しかし、世の中にはいろいろな考え方の人間がいるものです。当たり前の事実に疑問を持ち、我が身を持って納得いくまで検証する。これはすごいことなのかもしれません。残念なことに、その才能は私には備わっていませんでした。

 

母と私の心配をよそに、弟はある日ぱったりと洗濯バサミで舌を挟むことをやめ、まるでなかったかのように話題にすら出さなくなりました。おそらく、何か彼なりに納得のいく収穫があったのでしょう。

 

なので……

 

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まめが

 

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「すっぱいとわかっていながら毎日レモンを欲しがり、なめてはすっぱがってしまいには泣く行動」もきっと同じ類のもので、本人が何か納得のいく学びを得ることができれば自然とやめてくれるでしょう。

 

そんな淡い期待を胸に、今日も私はレモンを舐めるまめを見つめています。