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「読むと心が軽くなる」「蛭子さんなのに、またいい話してる」「安定の競艇オチ」……とネット上で話題を呼び、たちまち4刷というヒットとなった単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社・630円+税)。その好調な売れ行きに、「え、あの本が?信じられない……」と驚く蛭子能収(67)が、本誌読者からの相談に答える!

 

【Q】「絵を描くのが好きで、これまでも絵画展で何度か入選しています。私が死んだ後は、作品を3人の子どもに分けて残してあげたい。蛭子さんは死後、自分の作品をどうする予定ですか?」(秋桜さん・68・主婦・茨城県)

 

【A】「自分の評価は自分でするもの」(蛭子能収)

 

自分の絵を残したいと考えるのは自由ですけど、あまり子どもに押しつけるのはどうかと。いい作品だと思っていても、絵の評価は人それぞれ。子どもにとっては邪魔なだけかもしれません。オレには、自分の作品を残したいという発想はありませんね。これまで描いた絵や漫画は、オレが死んだら適当に道端に置いて、要る人がいれば持って行ってもらえばいい。

 

オレの絵や漫画が褒められたときは、もちろん素直にうれしいですが、半分はホントかなという思いも。フランスにオレの作品を集めているコレクターがいると聞いたことがあるのですが、それはたぶん相当なマニア。日本で言えば、漫画誌『ガロ』のファンみたいなカルトな世界での話で、「フランスでウケてる」ということではないはずです。

 

絵なら横尾忠則さん、漫画はつげ義春さんがオレの理想。どんなに人が褒めてくれても、オレにとってはまだまだ2人の足元にも及びません。自分の作品の価値は、自分がいちばんわかっている。そんなものですよ。

【『蛭子能収のゆるゆる人生相談』たちまち4刷&電子書籍化!】

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建前だらけの世の中に、疲れ果てたらこの1冊! 当コラムをまとめた“きれいごと、ゼロ”の単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社・630円+税)好評発売中です。

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