その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(27)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【先輩についてきた控えめな幽霊】
先日、ライブの打ち上げ中に、酔っ払った先輩が、いきなりこんな話を始めました。
数年前に地方から上京してきた先輩。当時、すでに家庭があったにもかかわらず、浮気をしていた彼は「私も一緒についていく」とすがる愛人を振り切って、東京へとやってきたそうです。
その後、一切連絡を絶っていたらしいんですが、なんと「その女が今日のライブに来てたんだよ」と。聞いていた僕たちは「怖ッ!」なんて盛り上がったんですが、話はそれだけでは終わらず。
先輩が「しかも、ライブが終わってからもずっとついてきてるんだよ。今もそこに座ってる!」と、斜め後ろの席を指したんです。
みんないっせいに、先輩が指したほうを見ましたが、そこには誰もいません。まあ“生きている人は”ですけど。僕には、そこに座っている女の人の幽霊がはっきりと見えました。
周りの人はネタだと思ってたみたいで、「そこにいる!」と叫び続ける先輩を見て爆笑してました。
霊感のない先輩に見えたってことは、かなり恨みが強いのかも。でも、取り憑くんじゃなく、後ろからついていくってところは、なんだか控えめな幽霊ですよね。
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