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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも(29)。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【AV女優さんが教えてくれた、撮影現場で起こった怪奇現象(2)】

 

前回に引き続き、AV女優さんから聞いた怖い話を紹介します。

 

マンションの一室で撮影をしたとき、トイレに行こうと廊下を歩いていると、途中の部屋から知らない男性が顔を出し、「今日はよろしくね」と声をかけてきたそうです。「相手役の男優さんかな?」と思い挨拶はしたものの、やけになれなれしい態度なので、少し違和感を覚えたといいます。

 

というのも、AV業界では女優さんの地位がすごく高くて、男優さんは腰が低いのが当たり前なんだとか。

 

変だなと思いつつも少し立ち話をして、適当なところで切り上げると、男性は「じゃあ、またあとでね」と部屋の中に戻っていきました。その瞬間、背後から「今日はよろしくお願いします!」という声が。振り返るとそこには、先ほどの男性とまったく同じ顔をした人が立っていたんです。

 

瞬間移動するのもありえないし、別人のように腰が低かったので「双子プレイ?」と混乱したのですが、「やっぱりおかしい」と、さっきの部屋をのぞいてみました。

 

すると、そこには誰もおらず、内装まで変わっていたんです。怖くなって立ちすくんでいると、耳元で「今日は本当によろしくね」と声が聞こえたそうです。

 

【PROFILE】

シークエンスはやとも

1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。

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