海岸のゴミの漂流元を世界地図で説明する友寄隆秀代表(左から2人目)=11月18日、読谷村の波平海岸 画像を見る

 

【読谷】県内の若者らによるビーチクリーンチーム「ゴミがすべての始まりだった。」(友寄隆秀代表)が、8年ぶりに活動を再開させた。11月18日には、読谷村の波平海岸でビーチクリーン活動「gomisube(ゴミすべ)」を実施した。今後は2カ月に1度のペースで活動するという。62人が参加し、ごみ拾い後はごみに付いているバーコードからどこの国から漂着したのかを調べた。

 

チーム「ゴミがすべての―」は2004年に県内の大学生で立ち上げ、活動が始まった。メンバーの結婚や子育てなどで10年に活動を休止したが、友寄代表に活動再開を求める声があったことなどから再開した。

 

回収したごみのバーコード番号から、中国やマレーシア、韓国などから漂着したものがあったことが分かった。友寄代表は「海が世界とつながっていることを意識して、ごみを流してはだめだと気付いてほしい」と意図を語る。「ゴミすべ」では、ガラスの破片が波などの影響で角が取れて曇りガラスのようになったシーグラスを集め、フリーマーケットアプリ「メルカリ」で出品するなどの取り組みも実施する。

 

参加した甲本結希さん(38)は「いつになったらごみがなくなるのか。社会的に考える必要がある」と語った。娘の双葉さん(11)は「遠い国のごみもあった。ごみを捨てないようにしたい」と話した。

 

友寄代表は「県内の整備されていないビーチにはごみが多く漂着している。本当にきれいな美(ちゅ)ら海を子どもたちに引き継ぐためには、自分たちでできることをやらないといけない」と力を込める。活動では「家族間などの新しい交流が始まるきっかけになればいい」と期待した。

 

次回は来年1月20日に予定している。
詳細はホームページ https://gomisube.net/

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