【動画21】何かが変な日常

よく聞く話しだが、例えば、認知症の人が、一緒に住んでい
ない家族などに会うと、途端にシャキッとして、どこが認知
症なの、などと思わせるほど、しっかりしてしまうらしい。

image我が母も一見、フツーに見えるし、受け答えもソコソコ出来る。
何よりも本人が、自分は、ボケていないと確信しているのだ。
しかし!!である。母と同居している私には、はっき
りと<何かがちょっと変>であることに日々気が付く。
こんな時は、ああ、やっぱり帰ってきてよかった、一緒に暮らして
いてよかった、と思う瞬間だ。

だって、この何かがちょっと変な日常は、外からは見えにくく、何気なく母を助けなければならない領域なのだからー。

母は、突然に料理を2回して、その2回とも鍋を真っ黒に焦がし
た。その時の鍋2つが、流しに放置されたままになっている。私
が、料理をする時は、仕方ないので、鍋を端っこに重ねて流しを使
う。
一番面白かったのは、マクドナルドからのフォークを集めていたこ
とだ。ただ、集まり過ぎて、それをマックに返してこい、と言われ
た時には、驚いた!母は、マックで一体何を食べていたんだろう
か?

とまあ、こまごまと観察するが、人間を観察する力=作家の目とい
うことで、これは、映画監督には、必要不可欠な条件だと思う。そ
れは、自分の母に対してもゆるぎない・・・ということを今回、再
確認しつつ、撮影している次第だ。

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ドキュメンタリー映像作家 関口祐加 最新作 『此岸 彼岸』一覧

関口家でも使っている、家族を守る”みまもりカメラ”