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本当に日が短くなりましたね。片岡愛之助でございます。

夕方4時半というともう真っ暗です。冬至が近いなと、実感いたします。

 

毎年恒例の「永楽館歌舞伎」も11月10日(火)で無事閉幕となりました。たくさんのご来場、本当にありがとうございました。

兵庫県豊岡市にある出石永楽館は、明治期にできた近畿最古の芝居小屋。お客さまのなかにはわざわざ和服をお召しになってご観劇くださった方もいらっしゃいました。ありがとうございます。

客席のお着物姿で思い出すのが、僕が2年前まで出演させていただいておりました「新春浅草歌舞伎」です。当時「新春浅草歌舞伎」には、「着物で歌舞伎の日」という、お客さまが全員お着物でご来場いただくという趣向の特別観劇日がございました。この日ばかりは舞台から見ていても壮観でした。浅草歌舞伎は毎年1月ですので、お正月らしい華やぎがとても印象的でした。

また、「永楽館歌舞伎」では、『口上』させていただいております。通常、『口上』は1~2分間で比較的形式ばったご挨拶になりますが、永楽館の場合は内容も持ち時間も役者まかせ。中貝宗治豊岡市長の誕生祝いで「ハッピーバースデイ」を歌ったり、中村壱太郎くんが毎回地元の名産品などを紹介して盛り上げてくれます。

「新春浅草歌舞伎」にも、「お年玉ご挨拶」というコーナーがございます。出演俳優から毎回ひとり登場。冒頭と締めはきちんと口上を述べますが、その間はハンドマイクを使い舞台かみしも;上下や花道を歩きながらフリートークをご披露してお客さまにお愉しみいただくというコーナーです。これは、今「新春浅草歌舞伎」を引き継いでいる尾上松也さん、坂東己之助さんたち若手が、しっかり踏襲してくださっているようで、うれしいかぎりです。

 

最近年、夏になると若い方の浴衣姿が目につきますが、このような光景も、お正月とともにとてもうれしく思います。

みなさんのなかにも着物は持っているがなかなか着る機会がないというかたがいらっしゃると思います。折角ですので、着物をお召しになってちょっとおしゃれをして歌舞伎をご覧になるなどというマイイベントをお作りになってはいかがでしょうか?そういう自分なりのハレの日を作るとなかなか楽しいですよ。

よく「着物は苦しい」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは人に着付けてもらっているから。帯を自分で締められるようになれば、楽な着方がわかってきます。

お値段がお高いという方もいらっしゃいますが、長い目で見たらかえってお得かもしれません。少しぐらい太ったり痩せたりしても着られますから(笑)。おばあちゃん、おかあさんの着物でも大丈夫。洋服には洋服の、和服には和服の、両方のよさを味わっていただきたいと思います。

片岡十二集のひとつ『傾城反魂香』というお芝居では、男性主人公が舞台上で着物を着替える場面が出てまいります。これを見ていただくと、わずか1分間くらいで着物は着られる気軽なものだということがわかっていただけると思います。

みなさんも、来年のお正月は、着物を着て初詣、初芝居とシャレこまれてはいかがでしょうか?

 

今週、11月19日放送のBS日テレ「片岡愛之助の解明! 歴史捜査」(木曜日21時~)は、『悪法!? 生類憐みの令と徳川綱吉の真実を追え!』の放送です。

「歴史捜査」からは、僕の日めくり『片岡愛之助が贈る 歴史上の英雄!今日の名言~毎日を前向きに生きるメッセージ!~』も発売になっております。毎日を前向きに生きるヒントや元気の素がたくさん詰まった日めくりです。こちらのほうもよろしくお願いいたします。

BS日テレではドーンとプレゼント実施中です(11月26日まで)。

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死に装束姿で豊臣秀吉陣に馳せさんじた伊達政宗らしいひと言です。
「片岡愛之助の解明! 歴史捜査」(C)BS日テレ

 

番組で捜査してほしい歴史上の人物や事件、謎を書いて、どうぞご応募ください。お待ちしております!

京都四條南座「吉例顔見世興行」は11月30日開幕です。充実した舞台をご覧いただけるよう日々精進してまいります。ご期待ください。

寒さに負けぬよう、どうぞご自愛ください。

片岡愛之助

プロフィール

1972年3月4日生まれ。’81年12月、十三世片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名乗り初舞台。’92年1月、片岡秀太郎の養子となり、大阪・中座『勧進帳』の駿河次郎ほかで六代目片岡愛之助を襲名。’07年12月上方舞・楳茂都流の四代目家元を継承し、三代目楳茂都扇性(せんしょう)を襲名した。