坂東彌十郎さんが向かったのは、ノスタルジックなたたずまいが印象的な中華料理店『大勝軒』でした。その外観が示すとおり、昭和8年(1933年)創業という歴史あるお店。じつは、日本橋浜町の明治座によく出演していた若き日の彌十郎さんは、かつて劇場のすぐ近く=人形町にあった大勝軒の本店から、たびたび出前をとっていたんだとか。昭和63年(1988年)、その本店は惜しまれつつも、業態を中華料理店から喫茶店に変更してしまいましたが、当時の味を受け継ぎ守り続けているお店が、ここ日本橋に現存していたのを、今回の散歩で発見したのでした。

 

「自家製ヤキブタ」(1,100円※以下、価格はすべて税込み)、「シューマイ」(580円)などに舌鼓を打った彌十郎さん。そしてもちろん、若き日に毎日のように食べていたという「五目焼きそば(カタヤキ)」(950円)も。

 

果たして……数十年ぶりに再会した青春のお味は?

 

 

【日本橋 大勝軒】

住所:東京都中央区日本橋本町1-3-3
TEL:03-3241-4556
営業時間:11:00~14:30/17:00~21:00(LO 20:30)
定休日:土日、祝日

 

 

坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)


1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。

 

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