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どうやら息子君、初恋のようでして、相手は同じ年の日本の女の子。いえ、初恋と決めつけるにはまだちょっと早いかな。正確にははじめての女友達が出来た、という程度でしょうか。実は彼の口からこれまで一度も女の子の話が出たことがなく心配していたんです。ガールフレンドとかいないの? と訊いても、ダメだよ、うちの学校にろくな子いないもの。うるさいし、生意気だし、で終わり。

 

ところが年末に知り合い家族と旅行をしましたら、そちらの娘さんと意気投合。こっちが恥ずかしくなるくらいの仲になったわけです。その子はロンドンに留学中でして、2人は主にメールでやりとりしています。父親としては嬉しいですよ。

 

その子があまりに聡明なため、息子君大丈夫か、と心配になりますが、賢い子を好きになったことで、いい影響が出ております。旅行中、その子の宿題を私が手伝ったのです。「シリア内紛にみる現在のシリア情勢」というとんでもないレポートでしたが、私の好きな分野でしたから、時間を見付けては講義してあげました(笑)。それを息子君じっと見ておったわけです。パリに戻ってから息子君、「世界のテロの構図」なる自主レポートをフランス語で作成。単純と言えば単純なんですけどね(笑)。影響を与え合ってるということでしょうか。頭のいいお嬢さんですから、ちょっとうちの子には不釣り合いなのですが、そこはほれ、愛の力で乗り越えるしかありません。うちの子、落第になりそうな科目が4つございますから、正月休みも返上で勉強に明け暮れておりました。愛の力だぁ。うらやましい。勉強の合間に話すことはもちろんその子のことばかり。これはもう恋ですね? 恋とわかっていない恋って、懐かしいですな。今まで遊んでいたウイリアム君とかアレクサンドル君の話題はもう一切出なくなりました。いやあ、実に恥ずかしくなるくらいのヤングラブ状態、まさに我が家は今、春なんです! 春だぁ! この2人の関係がすくすくと育って、長い友情が育まれるといいのですが……(笑)。

 

さて、寒い日が続いておりますからね、今夜は本場フランスのポトフなど作りませんか? ちょっと辻家のポトフは辛いんですけど、内側から温まる美味しいスープ料理です。

 

材料:にんじん1?本、かぶ2つ、玉ねぎ1つ、長ねぎ1本、白菜数枚(野菜はお好きなものを、じゃがいももいいですよね)、にんにく1かけら、エシャロット小2個、豚フィレ肉200g、ソーセージ4本、ブーケガルニ適量、固形コンソメ1つ、オリーブオイル適量、ニョクマムソース小さじ1、アリッサ小さじ半分、辛口タイカレールウ小さじ1、塩・こしょう適量。

 

オリーブオイルを引いた普通サイズのル・クルーゼ鍋にエシャロットとにんにくで香り付けしたら、豚フィレ肉を食べやすいサイズにカットし塩・こしょうで焼く。お肉の表面が香ばしく焼けたら、お肉とだいたい同じサイズにカットした野菜とソーセージをそこに投入、ひたひたになるまで水を注ぎます(ソーセージですが、1.5㌢程度に輪切りしますと、駒のような形に茹で上がりますよ。お子さんが喜びます)。ブーケガルニ、固形ブイヨンを入れて、ぐつぐつ煮ます。1時間もかかりません。野菜がくたくたになって、味見して美味しければOK。そこにアリッサ小さじ半、辛口タイカレールウ小さじ1、ニョクマムソース小さじ1を加え、塩・こしょうで味を調えたら完成(上記のものがなければ、唐辛子のペーストとか、山椒オイル、柚子七味だとか、ぴりっと辛いものをお好きなだけ入れてみてください)。

 

ほんのりとパンチのきいたアジアンポトフ、うちの息子の大好物です。彼はこれで野菜が好きになりましたよ。もうすぐ春ですね。

 

ボナペティ!

 

エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!

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