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突然ですが、みなさんはどのようなトイレットペーパーを使っていますか?香り付き?芯なし?古紙再生したもの?実はトイレットペーパーのために毎日約3万本の木が伐られていて、電氣と肩を並べるほど環境を破壊しています。今灯は、わたしたちがお尻を拭いているときに地球の裏側でどのようなことが起きているか、そしてどんなもので代用したら解決の糸口となっていくのかについてのお話しです。

 

トイレットペーパーを含めて「製紙」が地球に負担をかけていることを目の当たりにしたのは、フェアファイナンスガイドのセミナーに参加したときでした(詳しくは、第44灯 おカネの預け先で社会と未来は変えられる!金融口座選びは投票と一緒 をお読みください)。このときに、他国の原生林では千年以上もの時間をかけて立派に育った木が、紙のために容赦なく切り倒されていることを知ったのです。イメージとしては、屋久島の縄文杉のような大木。

 

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この写真は、2年前に「女性自身」編集部の方々と取材で屋久島に訪れた時のものですが、このような美しく貴重な山々が他国では失われています。

 

オーストラリアのタスマニアでは樹齢数千年という貴重な木々が伐採され、そのウッドチップの90%以上を日本が輸入していたそうです。また、豊かな森林を持っている国では日常的に違法伐採が起きていて、そのために生活の場を追い出された原地住民とのあいだに紛争も起きています。屋久島の縄文杉たちがどんどん伐られて輸出されていったら黙っていられないですよね。でも、わたしたちは他国でそのようなことをしているわけです。

 

このオフグリッド生活になってから、排泄物やトイレットペーパーを水に流すということに、大きな疑問がわくようになったことを以前にお伝えしました(詳しくは、第76灯 地球を苦しめるトイレの排水問題を、いよいよ解決したくなってきた! をお読みください)。実はわたしは、トイレットペーパーを使わずに、着なくなった服などを切った古布を使っています。赤ちゃんも布おむつをあてるわけですから、大人も布を使って拭くことは特別なことでなく、むしろこちらの方が自然なきがします。ちなみに、生理用ナプキンも使い捨ての紙ナプキンではなく、布ナプキンを使っています。綿や麻など自然な布が与えてくれる特有の温かさはとても心地よく、敏感で繊細なところだからこそ、その良さを本能的に感じます。そして、紙ナプキンやトイレットペーパーの肌触りの不快感が際立つようになって、自ずと遠のいてきます。

 

わが家のワンコのトイレシートも使い捨てではありません。何度でも洗って干して使えるものを3枚用意して、かれこれ6年も使い続けています。

 

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洗うときに重曹とクエン酸を入れて、好きな精油を1~2滴垂らして浸けおきしておけば匂いもきになりません。ペット用品ショップで売られていますので、ワンちゃんを飼っている方には、ぜひとも取り入れていただきたいアイテムです!

 

とは言いつつも、夫はトイレットペーパーユーザーですし、わたしもときどきお世話になりますし、お客様もいらっしゃいますし、トイレットペーパーはわが家でも必要です。そこでオススメしたいのが、社会福祉法人『共働学舎』のもの。共働学舎は、障害を持たれる方のための施設でして、さまざまな障害を持たれる方が、「できること」「やりたいこと」をみんなで協力しながら行っています。こちらの特徴は、再生ルートがなく焼却炉で燃やされるだけの雑誌を再生させたもので、地球環境に優しい無漂白であること。バージンパルプを使わないので、森林を守ることにもつながります!わが家は50個をまとめ買いしています。

 

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以前、雑草について勉強していたときに、「フキ」は「拭き」が語源であることを知りました。昔の人は外で用を足したときに、近くに生えているフキの葉でお尻を拭いていたため、フキ(拭き)という名前がついたそうです。

 

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糞土研究会代表の伊沢正名さんによれば、フキの葉はお尻をふくのに、5段階評価で4のランクだそうです!ちなみにトイレットペーパーの評価は3。つまり、トイレットペーパーよりもきもちいい拭き心地というわけです。興味がわいたわたしは、庭のフキの葉で試したことがあるのですが(笑)、本当にきもちいいんです!触れ心地といい、柔らかさといい、爽やかさといい、今まで経験したことのない感覚!これはスゴイと思って何枚かフキの葉を摘んでトイレにストックしておいたのですが、使うときには萎れてしまって残念な感じに…。摘みたての新鮮な葉でないと、あの感覚は得られないことが分かりました。そのときに、やっぱり排泄物は大地に還すものなんだなと改めて思いました。だからこそ、フキも人間が屈んだ(かがんだ)ときに摘みやすい高さあたりに育つようになっているのではないかと思ったのです。自然はよくできているなとつくづく感じます!

 

石油がいよいよとれなくなって、オイルショックのときのようにトイレットペーパーが買えなくなるようなことが起きても、わが家の庭にはフキがたくさん生えているので大丈夫そうです(笑)電氣もお野菜もしかり。やっぱり自給自足的生活って何かと安心・便利ですね♪みなさんもフキの葉を見つけたら、ぜひともトライしてみてください(笑)感動的な拭き心地のよさを体験できますよ!

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