サンストーン、名前からして元気そのものを感じさせる石ですね。サンストーンの「サン」はまさに太陽の意味ですから、直訳すれば「太陽石」となります。でも、正式には「日長石(にっちょうせき)」という和名が付いているのです。また、それとは別に、この石には「へリオライト(Heliolite)」という名称もあり、これはギリシャ語で「太陽石」という意味です。石の名前には歴史的背景や視点の違いによって、様々な名称が付けられているということですね。

さて、「サンストーン」と聞くと、その対比するものとして、瞬間的に「ムーンストーン」を連想される方も多いのではないでしょうか? ところが、「サンストーン」と「ムーンストーン」は名前こそ正反対でも、実は同じグループの石なのです。つまり両方とも、フェルドスパー(Feldspar)という「長石」に属しています。

もう少し詳しく言いますと、「長石」にもいろいろな分類があり、「ムーンストーン」は「正長石(オーソクレース)」に属しています。でも、「サンストーン」は「灰曹(かいそう)長石(オリゴクレース)」に属している石です。ただし、「灰曹長石」=「サンストーン」ではなく、「灰曹長石」のジュエリー品質のものが「サンストーン」と呼ばれる鉱物なのです。

Stone_070903ここで鉱物としての「サンストーン」の特徴を知っておきましょう。写真のようにサンストーンは燃えるような輝きを放出しています。「ムーンストーン」の場合は、「シラー効果」と言って、異なった長石の層状組織による光の反射が神秘的は青白い光となって浮かび上がってきます。でも、「サンストーン」の場合は違います。自ら光を放つがごとく「ギラギラと」と言えるほどの金属的な光を放つのです。これは、サンストーンの中に混入した他の鉱物(インクルージョン:針鉄鋼、赤鉄鋼、銅など)の細かな結晶に光が当たって、それが反射することによって起こる現象。これをアベンチュリン効果(またはアベンチュレッセンス)と呼びます。

では、「サンストーン」のパワーストーンとしての役割を見てみましょう。歴史的には、古代ギリシャの時代からこの石はすでに太陽神のシンボルとして崇められ、護符として使われていたようです。その頃は太陽信仰が根強かった時代。その中にあって、サンストーンは「太陽神のシンボル」という扱いを受けていたわけですから、古代の人々が「サンストーン」にいかに強い想いを託していたか、容易に想像がつきますね。
次回に「サンストーン」の効用を詳しくお話ししましょう。