【今週の悩めるマダム】
昨年末、長女のところに初孫が生まれたのですが、すぐにコロナが広がってしまい、近くに住んでいるのに、まだ数回しか会えていません。この前のお盆に帰ってくるはずだった東京にいる次女も、帰省を断念。ずっと家族に会えません。仕方ないとはわかっていても、寂しくて心細いです。(京都府在住・60代主婦)
そうですね。寂しくて心細いのはよくわかりますが、若くはない僕たちが感染すると、重症化する可能性が大いにあります。ここフランスでも、年配の方はマスクを外しませんし、若い人たちを避けて暮らしています。でも、スカイプやZOOMなどのアプリを使うと、大きなパソコン画面を通して、テレビ電話以上の臨場感で繋がることができます。僕はパリ在住ですが、最近はこのZOOMなどを利用して日本のテレビ番組に出演しています。先日も、『Mr.サンデー』にフル出演しました。ZOOMのいいところは、各所に点在する人々が一堂に会せること。たとえば、全国各地にいるお子さんやお孫さんたちと同時にわいわい話をすることもできるんです。ZOOM飲み会というのも流行っていますね。
先日、拙著『ピアニシモ』の朗読劇が、ZOOM上で上演されました。たくさんの俳優さんらが演じてくれて、数千人の方々がそれを視聴してくださったのです。こうしてオンラインで繋がれる環境が増えているので、安心で安全ですよね。さらに、この方法だと交通費がかかりませんし、思いついたときに電話みたいにすぐに繋がれるんです。今年のお盆は、ZOOM帰省をした人も多かったみたいですね。オンラインならコロナに感染することはありませんから、びくびくせずにお孫さんと会えます。僕も機械が苦手でしたけど、先月からこのZOOMでテレビ出演、会議、演劇観賞など、幅広い可能性を楽しんでおります。コロナのおかげで、ますますこのZOOM的世界観が拡大していくことになるでしょう。
このパンデミックは、人類が想像している以上に大きな問題を孕んでいます。WHOが最近、収束はずっと先であろうと宣言しました。百年に一度の感染症だというのです。残酷だと思われることを覚悟で申しますが、年配の僕たちにとって、近しい人と会うことも命がけの時代になったということでしょう。僕は高校生の息子と2人暮らしですが、秋から学校が始まります。彼が無症状のままウイルスを家に運んでくることも十分に考えられるわけです。なので、今後は同じ屋根の下にいながら息子とも距離を保って生活することを心がけるつもりです。簡単に言えば、家の中でもマスクを着けて暮らすということ。食事のときだけ外しますが、2メートル以上の距離をとることになります。寂しい世界ですね。
でも、このスタイルがこれからの標準となるはずです。しかし奥様。もし20年前にこのパンデミックが起きていたら、オンラインですらお孫さんたちと繋がれなかったわけですから、僕たちはまだ恵まれています。ZOOMアプリを親族みなさんでダウンロードしてください。そこから笑顔が飛び出してきますよ!
【JINSEIの格言】
もし20年前にこのパンデミックが起きていたら、オンラインですらお孫さんたちと繋がれなかったわけですから、僕たちはまだ恵まれています。何事もポジティブ思考でいきましょう!
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