1月1日、皇居・宮殿『松の間』では、天皇皇后両陛下が、皇族方や安倍晋三首相、駐日外国大使らから新年のあいさつを受ける『新年祝賀の儀』が行われた。美智子さまは新しい年の始まりにふさわしい純白のロングドレスをお召しになられていたが、例年は頭上に輝いていたティアラはなかった。

 

「『頸椎症性神経根症』が悪化されているようです。一昨年から腕の痛みやしびれを訴えられていましたが、首に激痛が生じることもあるようです。医師団は首の負担を軽くするための対策を講じており、美智子様が新年祝賀の儀にティアラをはずして臨まれたのも、その一環です」(宮内庁関係者)

 

皇族の装いに詳しいファッションアドバイザーの蓮見利夫さんによれば、「ティアラの高さは7~8センチほどもあり、プラチナ製と思われますが、その重さは300グラムほどもあるのではないでしょうか」とのこと。ご体調悪化について、美智子さまの知人は言う。

 

「ティアラの件をうかがって本当に驚きました。ご辛抱強い美智子さまが決断されたということは、相当のお痛みなのでしょう。積み重なったご心労も、ご体調悪化の原因になっているのではないかと思われますが、最近、野田政権が進めていた『女性宮家構想』が白紙になってしまったことも、両陛下にとってはご心痛だったと思います」

 

12月31日付の産経新聞で掲載されたインタビューで、安倍晋三首相は《皇位継承は男系男子という私の方針は変わらない。野田政権がやったことは白紙にする。(皇族の減少を食い止める方策については)白紙から検討していきたい》と、語っている。これは1年2カ月にわたり検討され続けてきた女性宮家構想への終息宣言と言える。

 

新年には美智子さまが昨年詠まれた歌が発表された。

《幼な児は何おもふらむ目見澄みて盤上に立ち姿を正す》

悠仁さまが’11年秋の『着袴の儀』の際、碁盤の上に立たれた姿を詠まれたもので、お孫様を思う、お祖母様の深いご心情が伝わってくる。

 

“天皇陛下と皇室の未来を私がお支えせねば……”、ご体調不良のなか、ティアラなしで新年祝賀の儀に臨まれた美智子さまは、そんな強い決意も胸に抱かれていたに違いない――。

 

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