1月22日、政府は今年の3月11日に、『東日本大震災二周年追悼式』を開催することを決定した。

「追悼式は、東京都千代田区の国立劇場で行われます。天皇皇后両陛下も出席され、天皇陛下がお言葉を述べられる予定です。昨年は天皇陛下の心臓バイパス手術の直後ということもあり、ご出席時間も短縮されましたが、今年はより長くご出席を希望されているそうです」(宮内庁担当記者)

1月17日、美智子さま(78)は東京都千代田区の紀尾井ホールで行われた、バイオリンによるリサイタルを鑑賞された。リサイタル終盤で使用されたのは『震災バイオリン』や『復興バイオリン』と呼ばれる、陸前高田市のがれきの中から拾われた流木と、奇跡の一本松を材料として作られた特別なバイオリンだった。

この日の演奏を担当したのは、美智子さまとは数十年来の”音楽仲間”で国際的バイオリニストの黒沼ユリ子さん(72)とその教え子。リサイタル後には、ホールの貴賓室で美智子さまと、黒岩さんや『震災バイオリン』製作者の中澤宗幸さん(72)らの懇談の場が設けられたが、話の内容は東日本大震災の被災地の現状などにも及び、予定時間を大幅にオーバーしたという。皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんはこう話す。

「バイオリニストの黒沼さんに『(被災地のことを)ひとときも忘れられない』というお気持ちを明かされたそうです。美智子さまが、再び厳しい冬を迎えている被災地のことを思うあまり、眠れないことがしばしばあるとも伺っています。また、震災関連のイベントに出席されるだけではなく、ご自身の人脈も活用され、東日本の復興のために人知れず尽力されているのです」

黒沼さんが音楽を通じてのご友人なら、文学を通じてのご友人が末盛千枝子さん(72)だ。末盛さんは美智子さまの著書を出版したこともあり、現在は被災地の子供たちに絵本を届ける市民団体『3・11絵本プロジェクトいわて』の代表も務めている。末盛さんは次のように語る。

「皇后さまは『何か必要なものはありませんか』『子供たちのために私にできることはありませんか』と、東北の子供たちのことをとても心配されており、子供たちの様子を非常に気にかけていらっしゃいます」

美智子さまのご心配の一つは東日本大震災の関連報道が、次第に少なくなってきていることだという。1月17日、リサイタル後の懇談で美智子さまは、こうおっしゃった。

「バイオリンで、一人でも多くの人に慰めと希望を与えてください。大震災の記憶が風化しないように、日本全国、そして世界の皆さんに、そのバイオリンで被災地のことを伝えてください」

東日本大震災発生から1年10カ月。美智子さまの被災地への祈りは、いまも変わらない——。

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