21日、元「キャンディーズ」で女優の田中好子さんが帰らぬ人となった。夫の小達一雄さんは会見で「(原因は)乳がんです。平成4年に発症しました。再発して(昨年)10月に入院。懸命に治療を続けていたのですが……」と語った。

 19年もの長きにわたって闘い続けた田中さん。いつも笑顔だった彼女がまさかのがん闘病をしていたことが明らかにされたのは、このときが初めてだった。

 田中さんの知人は「彼女はよく『ママには心配かけたくない』と言っていました」と語る。ママとは、夫の母・スエさんのこと。‘85年に急性骨髄性白血病で亡くなった夏目雅子さん(享年27)の母でもある。ドラマで共演した夏目さんと田中さんは家族ぐるみの仲だった。

 前出の知人は「夏目さんの死は、スエさんにとってとても辛いものでした。その哀しみを癒したのは田中さんの存在でしょう。夏目さんから『母やお兄ちゃんのことをよろしくね』と頼まれていたのかもしれませんね」と語った。

 家族の前でもいつも笑顔だったという田中さん。その陰には、亡き夏目さんとの“約束”を果たそうという彼女なりの思いがあったのかもしれない。19年間隠し続けた闘病秘話を本誌で追悼取材!

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