「これまで家のことをほとんどやったこともなかった主人ですが、最近は率先して家事をしてくれます。体調はかなり回復しましたが、日によって辛いときもあって、そんなときは主人が『今日はゆっくりしていて』と気遣ってくれるんです。とても助かっています」

そう語るのは、山本譲二(61)の妻・悦子さん(57)。結婚から24年、山本と連れ添ってきた悦子さんだが、乳がん闘病をしているというのだ。山本はこう語る。「妻から『びっくりしないでね。実は右のおっぱいが乳がんなの』と言われたときは、まさに青天の霹靂でした。このことは、北島(三郎)のオヤジにも言っていません。言えば必ず、心配をかけますから。“絶対、妻は大丈夫だ”と信じることにしました」

悦子さんに乳がんが見つかったのは、昨年8月。ステージはⅠかⅡで、翌月には3時間に及ぶ手術を受け乳房の3分の2とリンパ節を切除した。手術は成功したが、妻のショックは大きかったと山本は言う。「乳房が削られて深い傷もありますから。本人は見せたがらないんです。僕はあえて『1回だけ見せて』と言って見ました。大変だったなと思いました」

手術から10日後に退院を果たした悦子さんだが、そこからさらに辛い闘病生活が待っていた。悦子さんはこう振り返る。「リンパ液が体に溜まり腕がパンパンに腫れあがるんです。病院に行っては、太い注射で液を抜いてもらうという日々。傷もあるし、薬も飲まなきゃいけない。そうするうちに気持ちが落ち込んでしまいました……」
 
2人の結婚は’87年2月。出会ったとき、悦子さんは新人女優として順調な道のりを歩んでいたが、山本はまだ売れない“流しの演歌歌手”。夫がブレイクするまでを支え続けた“糟糠の妻”だった。そんな彼女が闘病のなかで考えたのは、やはり夫のことだったという。
山本は語る。「こんな状態になってもまだ『私は大丈夫。だから譲二も仕事に差し障るような精神状態でいないで』と言ってくれるんです。本当に、もったいないくらいの女房です」

支え続けてくれた妻へ、山本は不慣れな家事をしながら恩返しをしている――。

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