11月27日、東京・浅草の浅草寺で、歌舞伎俳優の中村勘太郎(30)が父親の中村勘三郎(56)や弟の七之助(28)、妻で女優の前田愛(28)らを従えて六代目中村勘九郎襲名のお練りを行った。
集まったファン2万5000人から「中村屋!」「六代目!」と声を掛けられた勘太郎は、父の前名を受け継ぐことに「プレッシャーはありますが、今日の皆さまの笑顔と声援を胸に、しっかりと務めたい」と意気込みを語り、来年の2月の東京・新橋演舞場など全国各地で行う襲名披露興行へ向けて気持ちを引き締めていた。
勘太郎として最後の来月の公演については「来月で勘太郎は終わりですが、大役をやらせてもらえるので、勘太郎の最後を飾れれば」と話した。勘九郎を46年間名乗った父については「芸は尊敬できるが、私生活は尊敬できない。まあ女性にモテるのはいいことなのでそこはマネしてもいいかな」と笑顔で語った。
また、今年2月に第1子となる長男を出産した妻については「怒涛の日々で大変だと思うけど、よく務めてくれています。幸せです」と嬉しそうであった。父の勘三郎は「背はずいぶん前に追い越されたけど、芸でも追い越してほしい」と期待していた。(撮影:小山伸正)