3月19日、丸の内ピカデリーで、第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『わが母の記』の完成披露試写会が行われ、宮崎あおい(26)、役所広司(56)、樹木希林(69)が出席した。

本作は文豪・井上靖が自身の人生や家族との実話を基に綴った『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を原作に、普遍的な家族の愛を描いている。12年ぶりの共演となった役所について宮崎は「自分も子どもだったので分からなかったんですが、改めてご一緒してみると、色気を感じることがすごく多くて、とても色っぽい方なんだなと思いました」と話した。

また、今回、初共演となった樹木との撮影を振り返り、「現場で見ていても、身体のサイズが変わるんです。おばあちゃんを演じるときは本当に体がちっちゃくなってお顔も変わる。そばで見られてすごくいい経験ができました」と、並外れた演技力に驚きの表情で話した。

そんな樹木は、老女の15年にわたる日々を見事に演じており、「同世代の女優が、おばあさん役をやりたがらないから全部まわってきちゃうだけ。役づくり?鉄の女のサッチャーに負けないようにね」と会場を笑わせた。(撮影:柴田悟)

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