もはや国民的ミュージカルといっても過言ではない劇団四季の『ライオンキング』。上演開始からおよそ14年、6月26日の公演で上演回数8000回を迎える。

そんな前人未到のロングランミュージカルの裏側を、劇団四季のキャストがこっそり明かしてくれた。教えてくれたのは、スカー役・金森勝さん。ティモン役・中嶋徹さん。ラフィキ役・光川愛さん。プンバァ役・荒木勝さんの4人。

【秘密1】いちばん衣裳が重い役は”悪役スカー”
「腰や手足への負担は大きいのですが、この衣裳の重たさが『人生は不公平だ』というスカーの思いに入りやすくしてくれますね」(金森さん)

【秘密2】ティモン役の中嶋さんは、14年前の初日から同じ役を演じ続けている!
「何回出演したかは数えていません。そんなにたくさん出ていませんよ?(笑) 演じるうえで心がけているのは”これでいいと思わないこと”ですかね。これでいいと思ったら慣れて、だれてしまうから。年齢とともにコンディションが毎日違うようになってきたので、体調管理にも気を使っています」(中嶋さん)

【秘密3】公演地によってセリフが変わる!
これまで東京、大阪、名古屋、福岡、札幌で上演されてきたが、ティモンとプンバァはそれぞれの公演地に合わせて、その土地の言葉にセリフを変えているという。
「方言を入れることで、お客さんが一気に作品を近くに感じてくれるんですよ」(中嶋さん)
「その土地の言葉を体にしみ込ませるために、毎晩、地元の人が集まる店で食事をするんです。だから、地方に行ったときはお金がかかってしょうがない(笑)」(荒木さん)

【秘密4】ヒヒの呪術師・ラフィキだけは、唯一パペットもマスクもない!
「パペットを着けているとそれに助けられるものがあるのですが、ラフィキには何もないので、自分の体全部を使ってヒヒにならないといけないんです。南アフリカで使われるズールー語でのセリフや歌も特徴ですが、はじめは発音するのも大変でしたし、1曲覚えるのに1週間以上かかりましたね」(光川さん)

【秘密5】いちばん役の多い人は……
1回の公演で、多くの役に扮するのがアンサンブル。最もたくさん演じる男性のアンサンブルは、グラスヘッド、ガゼル、トリックスター、ハイエナ、ヌー、ダシキ・カイト、ワニ、ポールプンバァなど全部で11役をこなすという。
「アンサンブルのみなさんが全身で表現する草や草原を見ていると、自然界への意識も高まると思いますよ」(金森さん)

『ライオンキング』はミュージカルの王様です。お子さんから年配の方まで楽しめる作品だと思います。お見逃しなく(中嶋さん)