7月19日、天皇皇后両陛下は、昨年3月12日に震度6強の直下型地震に襲われた長野県栄村を訪問された。栄村では、いまでも63世帯136人が避難生活を送っており、両陛下が見舞われた横倉地区の仮設住宅には、47世帯103人が収容されている。

「当初は昨年12月に慰問される予定でしたが、直前の11月に天皇陛下が気管支肺炎で入院され、一度中止されたのです。その後、両陛下の強いご希望があり、改めて日程が組まれました」(皇室ジャーナリスト・松崎敏弥さん)

天皇陛下と美智子さまは、上越新幹線の越後湯沢駅で下車された後、さらに車で1時間20分ほどかけて、栄村役場に到着された。当日は気温が32度近くまで上がり、ご休憩所で美智子さまが、ハンカチで汗をぬぐわれる場面もあった。

「美智子さまが人前で、そういったお姿を見せられるのは、非常に珍しいことです」(宮内庁担当記者)

そんな酷暑のなか両陛下は、その時間帯に仮設住宅にいた被災者72人全員に声をかけ続けられた。
美智子さまのお励ましを受けた広瀬翔さんによれば、こんな可愛らしいハプニングも。

「私がお話をさせていただいている間ずっと、2歳になる娘の花代が、美智子さまのネックレスや首、鼻や胸まで、ペタペタさわっていたので、気が気でなかったです」

美智子さまはそんな”いたずら”にも微笑まれ、花代ちゃんの手を握ったり、足をつついたりして、あやしてくださったのだという。

「きっと美智子さまが出していらっしゃる優しい雰囲気を感じて、甘えていたのだと思います。花代に『健やかに元気に育ってください』と言ってくださいました」(翔さん)

両陛下のお見舞いは、被災者たちの心に希望を芽吹かせていたーー。