11日、都内で、映画『ツナグ』の完成披露会見が行われ、俳優の松坂桃李(23)、樹木希林(69)らが出席した。

作品は、生者と死者を1度だけ再会させる仲介人という特殊な仕事『ツナグ』の見習いをする高校生の歩美が、数々の依頼人と出会ううちに自身の行為に疑念を抱き、葛藤する姿を描いた作品。

松坂は広い会場を見渡し「3階の方までたくさんの方がいらして、圧倒されて、言おうと思っていたことを全部忘れてしまいました。本当に嬉しくてしょうがないです」と笑顔で挨拶。この作品で単独初主演を果たしたが「主演と言うプレッシャーがなく現場に飛び込めたのは、みなさんの支えがあったおかげ。僕にとって財産です。振り返ったとき、『ツナグ』があったから、と思えるくらい濃密な時間を過ごせました」と語った。

松坂が、劇中で描かれる女性について「男としてはちょっと怖い。女の生々しい関係にゾッとしました」と語ると、松坂の祖母役を演じた樹木がすかさず反応。「孫がちゃんと成長するためにアドバイスさせてもらいます」と前置きし、「男の嫉妬もすごいんですよ。これから世の中に出たら分かると思います」と話し、共演者を沸かせていた。(撮影:河崎文雄)

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