「もし一緒になっていなかったら、酒浸りになって、もう死んでいたかもしれません」

そう笑うのは、31歳年下の由美子さん(46)と‘08年7月に再婚した、山本文郎アナ(77)。
約40年前、山本アナが司会をするイベントに由美子夫人の兄が出演した際、「子供心にカッコイイと思った」(由美子さん)憧れからバツイチ同士で再婚した。

男性が年上の“年の差婚”だと、“財産目当て”と揶揄されることもあるが、「それは絶対に違う!」と由美子夫人は声を大にして主張する。

「だってお互いが若い方の場合、『結婚の条件は年収○○○万円以上、職業は○○』って平気で言うでしょう。それこそ男の方の収入目当て。男の方との年の差がある結婚は、女性は相手の方を尊敬することから始まって、愛に変わるんですよ!」

結婚後、お互いの理解を深めたのは、今は施設に入っている、102歳になる彼の実母との交流だという。

「先日、誕生日祝いに施設に行くと、お義母さんが『私が(山本アナに)速達の出し方ひとつ教えないできたから、あなたに迷惑をかけてごめんなさい』って・・・」と、由美子夫人。

現在、山本さんが再婚と同時に養子にした子供は高3と高1に。子供たちのことを最も心配しているのはほかならぬ山本アナの母だそう。

「お義母さんも私と同じくらいの年齢のとき、私と同じように連れ子で再婚なさった。主人は再婚した先のお義父さんとはうまくいかなかったそうです。そんな主人の気持ちをよくわかっていたので、私の気持ちもお義母さんはよく理解してくださるんです」

山本アナも、「コイツと一緒に行くとお袋も喜ぶんですよ」と目尻を下げた。再婚した5年間で、夫婦ゲンカは一度もなかったという。

「ささいなケンカで、時間を無駄に使いたくないですから。だいたい、ケンカをするネタがない。相手のいいところを見て、“俺にないところを持っている”部分を見ていれば、まずケンカはないですね」

今はマネージャーとして24時間一緒に過ごし、夫の健康管理に務める由美子夫人。

「食事で糖尿病は改善できました。内科の定期健診は毎月、心臓の検査は半年に1回、MRIは毎年撮っています。虫歯も一本もありません。最初にスケジュールに入れてありますから。半ば強制的ですね」

これも“年の差”の愛ゆえになせる業のようだ。

「『えッ、どうして!?』ということがあっても、相手に対する尊敬が根底にあるから、それでカバーできるんです」

新婚当時よりも愛の絆はさらに強まっているようだ。

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