ペニーオークションサイト「ワールドオークション」の手数料詐欺事件から広がった芸能界の虚偽ブログ問題。インターネット上では〈芸能人のブログはそうやって金儲けしてたんか 汚い奴らだな〉といった声があふれている。

だが、今回のペニーオークションで話題になった方法以外にも、人気ブログをめぐり、多額の金銭が動いているという。ITジャーナリストの井上トシユキさんは”芸能人ブログとカネ”の問題についてこう語る。 

「一部の芸能人のブログが、スポンサーの姿が見えない形の広告、いわゆる”ステルスマーケティング”の温床になっていることは、以前から問題視されていました。ブログを見た読者が、リンクされたサイトで買物をすると、マージンがもらえる『アフェリエイト』というシステムがあります。一般人の場合は、ブログ読者が購入した価格の3~5%ほどがマージンになりますが、読者が多い有名な芸能人の場合30%以上もらっているケースもあるそうです」

さらに、ある芸能関係者によれば、こんなケースも。

「ファッション業界の通販でも、有名人ブログはとても大きな広告力を持っています。購買ターゲットを絞り込みやすいという点では、女優よりも、ファッション誌のカリスマモデルのほうが広告塔として価値が高い。販売につながりやすい分、アフィリエイトの歩合も高いんです。バラエティ番組でも人気のあるモデルはブログでギャル系ブランド服を紹介していますが、彼女の歩合は何と売り上げの50%!彼女の月収は、1千600万円ほどになることもあるそうですが、アフィリエイトの歩合収入も非常に大きいそうです」

今回のオークション事件だけでも、ブログ”裏”ビジネスへの関与が疑われている芸能人は、男女合わせて20人位上にものぼっている。ウソのブログはファンへの裏切りにほかならない――。

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