5月中旬の平日の朝9時前。都内のマンションから出てくる女性の姿があった。
 大きなサングラスをかけたその女性は、酒井法子(42)だ。
 昨年末の舞台で3年ぶりに芸能界復帰した酒井は、今年7月6日放送の『黒い報告書 女と男の事件ファイルⅢ 誤解』(BSジャパン)でドラマ復帰も決まった。スポーツ紙の芸能デスクはこう語る。
「さすがにギャラは絶頂期の数分の1のようですが、確実に、それもレギュラーの仕事のオファーが舞い込んでいると聞いています」

 6月にはディナーショーの開催、さらに9月にはスピリチュアル本の出版と、女優業以外での活動も、続々と決定している。

 仕事好調の秘訣と、いまの心境を聞こうと、自宅のマンションから最寄り駅に向かう彼女に、本誌記者は声をかけた。彼女は少し戸惑った表情を見せたが、以前にも取材に訪れたことのある記者の顔を思い出したようで、「こんにちは。本当にお久しぶりですね」と、歩きながら取材に応じてくれた。

 7月放送のドラマで作家志望の元週刊誌編集者を演じる酒井に、まずは復帰作の撮影の様子を聞いた。
「撮影に入る前に思っていた以上に、(共演の)石黒(賢)さんはじめ、出演者の方々やスタッフのみなさんから温かく迎えていただいて、それが本当に涙が出るほどうれしかったですね」

 彼女の女優復帰を、中学生の長男も喜んでくれているという。こんな“母子の会話”も明かしてくれた。
「『ママ、頑張れ!』って(笑)。『いつ放映するの? 僕絶対見るからね』って今から言ってくれています。それは励みになりますよね。息子のために生きているようなものですから……」

 3月初旬、本誌は都内の禅寺を訪れる酒井の姿を目撃していた。その目的について真相を聞いてみると、実はいまハマっているものがあるのだという。
「お寺で、漢方を教えていただいているんです。漢方って勉強していくと、奥が深いものなんですね。
そこで、漢方薬をよく処方していただいているんですよ。そのおかげで、今は体調もとてもよくなったんです。特にお腹の調子は以前と比べものにならないくらい」

漢方の効能も、好調の秘訣のようだ。

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