「ブレイクの実感……、正直、ないです。街で年配の方から『種市先輩!』と声をかけられたことはあります。いろんな世代の方に見ていただけるのはうれしいですね。今年20歳になったので、やりたいと思っていたことには、時間をつくってきちんと向き合っていきたいです。でも、なかなか難しくて」

 そう語るのは、NHK朝ドラ『あまちゃん』で主人公が恋する“種市先輩”を演じている福士蒼汰(20)。半年前の取材では、英語の勉強と楽器の練習を頑張りたいと話していたのだが、「そのままになってます……(笑)。それじゃダメなんで、やります!!」とのこと。ブレイクし、多忙な日々を過ごす彼は仕事以外の時間をつくれているのだろうか?

「この前、友達と夜ご飯の約束していたのに、仕事でダメになってしまって。でもその友達が翌朝、家に遊びに来てくれたんです。なぜかギター持って(笑)。友達の弾くギターに合わせて歌って、楽しかったです。朝っぱらから」

 そう言って爽やかに笑う彼は、いつでも自然体。『普通』の間隔を大事にしているのが伝わってくる。そんな、無邪気さと謙虚さに大人の決意が加わった福士くんが『あまちゃん』の撮影秘話を明かしてくれた。

【あまちゃん撮影秘話1】アキとユイ、どっちが好み!?
 主人公のアキちゃんよりも、その親友のユイちゃんを選ぶ種市先輩。福士くん自身だったら、どっちを選んだ?
「アキちゃんですね。一緒にいて楽しそうだから。(アキ役の)能年さんは、目が本当にキラキラ輝いています。かわいいと思います、すごく!でも妹みたいな感じかな。同い年なんですけどね(笑)」

【あまちゃん撮影秘話2】アドリブはほとんどないけど……
 宮藤官九郎の脚本には、まるでアドリブかのように思えるやりとりが多く書かれる。でも、種市先輩が学校で着替えるシーンにはリアル・アドリブがあったのだ!
「(潜水土木科の)先生がいきなりアドリブで“おめぇいい体してんな”って。びっくりして、とっさに“してねっすよ”って答えました(笑)」

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