今月28日に最終回を迎える連続テレビ小説『マッサン』(NHK総合8時〜8時15分)。主人公・亀山エリーを好演中のシャーロット・ケイト・フォックス(29)さんに、日本での10ヶ月間の日々について尋ねると、開口一番「This is イチバンタイヘンナコト in my life」という言葉が飛び出した。

「本当に信じられないくらい大変でしたし、人生でいちばん難しい仕事でした。日本に来たころは、アメリカとの仕事の違いなどカルチャーショックを受けることもありましたし、長時間におよぶ撮影に戸惑って、泣いちゃうこともありました(笑)。でも10ヶ月の間にすっかり日本に慣れましたし、俳優としても一人の女性としても少しは強くなれたと思います。とてもハードではありましたけど、価値のある大変すばらしい経験でした」(シャーロット・以下同)

 平日は朝から深夜近くまで撮影し、週末は慣れない日本語のセリフと格闘する日々。リフレッシュのために何をしていたのだろう。

「リフレッシュ?“(日本語で)何もない。ごめんなさい、おもしろくない答え”。アハハ。月に1度は体のためのマッサージに行きましたけど、それくらいですね。常に作品に集中した時間を過ごしていました。ふだんは読書が好きなので、部屋のベッドで読んでみようとも思うんだけど、読みはじめた1秒後には寝入っちゃって……(笑)」

 常に「オン」状態で臨んだエリー役。心がけたことは?

「それぞれのシーンの撮影に入る前に、マッサンが自分にとっていちばん大切な人であり、愛する人であるということを必ず思い出すようにしていました。エリーは常に何かと闘っていると感じていたので、毎回“私(エリー)はマッサンのために、このシーンではどういう状況、境遇と闘っているのか”を考え、“相手役の人にどういう行動をとってほしいのか”というエリーとしての目的を整理してから演じるようにもしていました」

 いよいよクライマックスを迎える『マッサン』。最後にファンに向けてメッセージを。

「番組を愛してくれてどうもありがとう!みなさんのサポートがなければとてもできませんでした。おかげさまで、アメリカと日本という2つの国に、いつでも戻ることができるホームができました。いろんなところで声をかけてもらえるのはうれしいけれど、なんだか不思議な感覚でもあります。せっかく友達がいっぱいできたのにどうしても名前が思い出せないというような、すごく失礼なことをしているような気分にもなるんですよ(笑)。だからこれからは“ハーイ、シャーロット!”と声をかけてくれるだけじゃなくて、みなさんの名前も教えてくださいね〜。アハハ」

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