「結婚式で、私が何よりうれしかったのは、フランクのお母さんと、彼の2人の息子が、私を“家族”として認めてくれたことでした」と、満面の笑みで語るのは、元宝塚トップスターで女優の和央ようか(47)。

 7月25日、作曲家のフランク・ワイルドホーン氏(55)とハワイのマウイ島にあるホテル、フォーシーズンズで挙式・披露宴を行ったばかり。フランク氏はミュージカル『ジキル&ハイド』やソルトレークシティ冬季五輪開会式曲などを手がけた世界的作曲家。昨年3月の婚約発表は宝塚ファンを大いに驚かせた。

「このホテルは昨夏に一緒に宿泊した場所。彼は生粋のニューヨーカーで、青い海と青い空が広がるマウイに感動して『ここで式を挙げよう』と盛り上がったんです。その場で申し込みました(笑)」(和央)

 それから実に1年がかりで準備は進められた。その超豪華セレブウエディングの全貌を、本人と関係者に聞いた。この日のために用意されたドレスは、リハーサルディナー、フェアウェルブランチのときのものを含め、全4着。

「ドレスはセレブ御用達のブランド『フォーシス アンド カンパニー』のものですが、生地や細かいディテールまで、和央さんのリクエストどおりに作られた、オートクチュールです。当日も、同社社長と3人のアシスタントが微調整をしていましたよ」(ファッション誌記者)

 式に招かれたのは、アメリカ、ドイツ、オーストリア、オーストラリア、韓国、日本など世界中から駆けつけた150人。中にはブロードウエーのスター軍団の姿もあった。

 ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』で主役のダグラス・シルズ、『シンデレラ』で主役のローラ・オスネス、トニー賞受賞の演出・振付家ジェフ・カルホーン、そして、今年のグラミー賞受賞作『ビューティフル』の指揮者で『デスノート』の音楽監督でもある、ジェイソン・ホーランドがいた。

「フォーシーズンズでは、結婚式は一日1組限定。当日、豪華な衣装に身を包んだ紳士淑女が次々に到着するにしたがって、セレブ感はいっそう高まっていきました。総費用となると6千万円は下らないと思います。とにかくステキだったのはお花がそこかしこに飾られていたことです。バージンロードには、白いバラの花びらが10メートルにわたり敷きつめられていて、その先にはピンクのバラとランで覆われたアーチ。そこで新郎新婦は愛を誓ったのです」(参列者のひとり)

 バージンロードに長い裳裾とロングベールを引いた和央の横には、ラベンダー色のドレスを纏った5人のブライドメード。式を執り行ったのは有名なラキ牧師だ。

「彼はハワイでは伝説の牧師。いわば“記憶に残る式”を熟知したプロで、予約を取るのも大変」(ホテルスタッフ)

 絶妙トークに乗せられ、誓いのキスの前になぜか4回もキス……そのたび会場は沸いた。

「いよいよ指輪の交換というとき、指輪をのせたリングピローを背負って登場したのは、和央さんの愛犬、チワワの“どんどん”でした」(プロダクション関係者)

 実は2人の交際のきっかけはどんどん。だからこそ“大切な家族”として出席してもらおうと思ったのだ。

「どんどんは絶対に人に懐かないワンちゃんでした。誰かが近づくと激しくほえる。なのにフランクさんとは初対面でデレデレでした(笑)。和央さんは、この人なら、と確信したそうです」(同前)

“5度目のキス”で結婚を誓い合った2人。和央は「楽しく、笑いのある家庭をつくっていきたい。幸せになります」と挨拶をした−−。

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