大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)でヒロイン・美和(井上真央)の義兄・小田村伊之助を演じた大沢たかお。吉田松陰の親友で、彼の2人の妹と結婚した史実はあるが、伊之助に関する文献は少ないため、演じるうえでの葛藤もあったという。

「歴史は偉人たちだけで作られたわけではないんですよね。名は残っていないけれど、優秀な人、国のために一生懸命頑張った人はたくさんいた。すべての人に華があると思っているから、僕は」

 伊之助は、とても強い人なんだろう、と大沢。

「でないと、あんなふうに死の淵を歩いて来られなかっただろうし。じつは、鬼気迫る部分があったんじゃないのかなあ。だからこそ、生かされた。ドラマの中で、美和が伊之助を“空のような人”という場面があったけれど、独特の空気みたいな、自然に存在して、すべてを見渡しているところがあるのかもしれないね」

 では、大沢たかおという人は?

「面白い人(笑)。収まれないんですよ、枠に。自分が感じたまま、好きなように生きたいっていつも思っている人。でも、大人ってそこをごまかして、我慢して、ちゃんとバランスをとって生きようとする。僕は、最初からできない人……」

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