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「ハリウッド映画での、日本人含めたアジア人キャストは、需要があります。コレはホント。ハリウッド製作の映画は、全米俳優協会所属のあらゆる人種を使わなければいけないというルールがあるんです」

 

こう語るのは、映画ライターのよしひろまさみちさん。映画『バイオハザード』シリーズにはローラが。すみれは全世界ベストセラーの映画化作品に。窪塚洋介は、巨匠監督の文芸映画にと、日本人がハリウッド映画にデビューし話題となっている。そこで専門家に、ハリウッド進出している日本人たちの俳優としての評価を聞いた。

 

マーティン・スコセッシ監督の『Silence』(遠藤周作原作)のオーディションを勝ち抜いたのが窪塚洋介。同作では浅野忠信が、渡辺謙の代役として出演する。

 

「窪塚さんは、演技面で円熟期に入っているので成功する可能性があるかもしれません。この作品の反響次第ではオファーがくるかも!浅野さんは、すでにハリウッドでの実績もあります。しかし、日本でも活躍の場があるので、それほど積極的ではないようです」(よしひろさん)

 

人気シリーズの女戦士役のローラについては辛口だ。

 

「『バイオハザード』シリーズは、日本でだけ興行成績がいいので、以前も中島美嘉さんがゾンビ役で出ました。ローラさんの場合は、英語もしゃべれるし、日本の知名度も抜群、ということでオファーがきたのかと思います。ただ、日本でのタレント活動も旬な今、本格的にハリウッドを目指せないなら、スターへの道はかなり厳しいですね」(よしひろさん)

 

世界的ベストセラー小説の映画化『The Shack』で、聖霊サラユー役をオーディションで獲得したすみれ。

 

「オーディションを勝ち抜いて選ばれたので、活躍できる可能性は十分あります。現在は、“ネイティブイングリッシュのアジア人新人俳優”という立ち位置なのでは。彼女がどこに軸足を置くかで、今後は大きく変わると思います」(よしひろさん)

 

映画コメンテーターの有村昆さんも、すみれに期待を寄せている。

 

「世界歴代ナンバーワンヒット映画『アバター』のサム・ワーシントンというスターが主演で、映画のスケールも大きい。ハワイ育ちで英語も堪能なのも強みです。スタイルも日本人離れしているので、『チャーリーズ・エンジェル』のルーシー・リューのようになってほしいですね」(有村さん)

 

ローラとすみれなら、すみれのほうが将来性で“ハリウッド進出勝ち組”の評価だ。

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