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「今年は例年に比べて、大きな事件や騒動、そして政治問題も含めた出来事が特に多かったような気がします。走馬灯のように次々と思い出せますから。こんな年って、そうないと思いますよ」

 

そう語るのは、美輪明宏さん(80)。人質事件に始まり、新国立競技場&エンブレム問題、五郎丸フィーバーなど、まさに国民が一喜一憂した2015年。美輪さんの目にはどう映ったのか? 2015年の下半期を美輪さんが振り返る。

 

【7月】新国立競技場建設計画見直し表明

建築家のザハ・ハディド氏がデザインした新国立競技場の建設計画を巡り、当初予算の2倍以上かかることが判明し、大問題に発展。最終的に安倍首相が建設計画の白紙を決断する(17日)。

 

「安倍首相が森喜朗さんを説得して、建設計画の見直しが決まりましたね。森さんは、『国がたった2500億円ぐらい出せなかったのか』と不満を口にされていましたが、ふざけるのもいい加減にしてもらいたい。国民の税金ですよ。それを、よくも“たった”だなんて」

 

【8月】大物タレント結婚ラッシュ

堀北真希&山本耕史の電撃婚はファンに衝撃を与えたが、9月に入り、最後の大物独身といわれた福山雅治が吹石一恵と結婚。空前の結婚ラッシュの年に!

 

「結婚ラッシュ?勝手にすれば(笑)。だって、おかしいのでは。年ごろになれば誰でも恋愛をするし、結婚もする。タレントが人間じゃないとでも思っているのですかね?興味のない人にとってはどうでもいいことです」

 

【9月】“今年の顔”空前の五郎丸フィーバー

ラグビーW杯で日本代表が南アフリカを破る大金星。その立役者の1人、五郎丸歩選手の人気が爆発。キックを蹴る前のルーティン「五郎丸ポーズ」は大ブームに!

 

「五郎丸選手が一気に人気を得た理由は、あれこそが日本男児の理想の姿だと、皆さんが思ったからでしょう。激しくぶつかり合う競技でありながら、常に冷静沈着で感情的にならない。これはいちばん難しいことなんですよ。男の条件がそろいすぎているぐらいそろっている。みんな憧れますよ」

 

【10月】日本人2人ノーベル賞受賞

’15年ノーベル賞の生理学・医学賞に大村智さん(北里大学特別栄誉教授)、物理学賞には梶田隆章さん(東京大学宇宙線研究所長)が選ばれた。

 

「昨年は3人で、今年は2人。’00年以降、ノーベル賞の受賞者数(16人)はアメリカに次いで日本は2位だそうですね。これは神様が“日本の進むべき道筋はそっち(化学、物理学、医学などの分野)のほうですよ”と、方向を指し示しているのではないですか。日本人はものごとをとことん考えたり、モノを丁寧に創作するのが得意ですからね」

 

【11月】『あさが来た』視聴率20%超大ヒット

幕末、京都の豪商の次女として生まれたヒロイン・あさ(波瑠)が、さまざまな困難を乗り越えて成長していく物語。9月の放送開始から“びっくりぽん”な高視聴率を毎週続けている。

 

「明治、大正、昭和初期という時代は風情がありますからね、懐かしいのですよ。『花子とアン』のときもそうですが、皆さん、叙情的なものを求めているのです。視聴率が高いというのは、そういうものを求めているからでしょう。現代のドラマは、風俗をはじめ、街灯一つにしても風情がない。そういうものがないドラマは、よほどいい脚本と演技者の魅力がないと数字は取れないですよ」

 

【12月】美輪さん、4年連続『NHK紅白歌合戦』出場

大みそか恒例の『紅白』。昨年、『愛の讃歌』で大きな感動を巻き起こした美輪さんは4年連続で出場。今年も見逃せない!

 

「意気込み?特にありません(笑)。NHKの『SONGS』という素敵な番組があるじゃないですか。『紅白』もあの番組に出るのと同じ感覚です。私はどんな舞台でも全力を尽くしますから。お客さまのお一人お一人を励まし、お慰めする気持ちで務めています。『紅白』だからといって、特別な思いで歌うということはありません」