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「歌って5分で人の人生を変えることがあるじゃないですか。この歌詞をどう伝えるかってことしか考えられないから。私はうまい歌手って言われてもうれしくなくて、『伝わりました』と言われると、『よっしゃ!』と思います」

 

そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第54回のゲストで、歌手・女優など、多彩に自分を表現し続けるアーティストの中島美嘉さん(32)。子供のころ、中山の主演ドラマ『静かなるドン』(日本テレビ系)が大好きだったという中島さん。“ドン”との対談ということで、気合の着物姿で登場。そんな2人の初語り合いです。

 

中山「ステキなお衣装で来ていただき、ありがとうございます」

 

中島「前回番組でお会いしたときにも、着物を着ていくかすごく迷ったんです。でも、場所が場所だったので我慢して。今日は、夢をかなえるために着物を」

 

中山「『静かなるドン』は20年前ですよ」

 

中島「幼いながらにあのドラマを見て、なぜあんなに好きになったんだろうと(笑)」

 

中山「やってよかった(笑)。まずはデビュー15周年、おめでとうございます。デビューと同時にドラマに出演し、主題歌も」

 

中島「よくやったなと思います。あの時期のことを思うと、多少の忙しさはどうってことないですね。覚えている限りでは、寝ているところを思い出せないような……」

 

中山「デビューと同時に、超多忙に。芸能界を目指すきっかけは何だったのでしょう?」

 

中島「芸能界は誰でも興味があると思うんです。ただ、歌はいちばん自信がなかったし、好きではなかった。私のプロフィールに、なぜか『歌手を志していた』って書かれているんですけど、実はそうではなくて(笑)。専門的な勉強もしてないし、楽譜も読めないし、何もできないんですよ」

 

中山「何かやりたいことがあったんですか」

 

中島「お洋服が好きで、モデルのような仕事はやってみたいと思ったんですけど、身長が足りなくて。地元の雑誌にちょこっと出るようなことをやっていたので。それくらいでいいやと思っていました」

 

中山「東京でひと花咲かせてやろうとは?」

 

中島「思わなかったですね。見た目はこんなですけど、派手なことが苦手で(笑)。今でも目立つことが好きじゃないです」

 

中山「それが今では立派な歌手に」

 

中島「モデルを志して、福岡で暮らしているときに、とあるアーティストの方の、仮歌を歌ったんです。その方が曲を売るために、デモテープを持っていったのが、今のレコード会社だったんです」

 

中山「自分で売り込んだわけではなかった」

 

中島「はい。そうしたら、『この声のコを連れてきてくれないか』と言われたようで、そのままオーディションを受けることに。最終審査まで行って初めて、同じオーディションを受けていた方に『これ、何のオーディションですか?』って聞いちゃって。……怒られました」