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「三谷(幸喜)さんと出会って10年……。三十郎について『ひるむことなく思いっきりやりなさい』と言われた言葉をずっと大切にしています」

 

感慨深そうに語るのは、三谷の“秘蔵っ子”として『真田丸』でNHK大河ドラマ初出演を果たした迫田孝也(38)。信繁(堺雅人)のいとこで、彼のよき右腕として行動を共にする矢沢三十郎頼幸役に抜擢され注目を浴びている。

 

「大学時代に三谷さんの映画『12人の優しい日本人』を見ておもしろさにハマり、『三谷さんと一緒に仕事をしよう!』と夢を抱いて上京しました。役者になるきっかけも三谷作品だったんです」

 

劇団に在籍していた’06年、映画『ザ・マジックアワー』のオーディションで念願だった三谷と出会った。

 

「僕の面接はちょうど三谷さんがいる時間帯で、『絶対(役を)取る』との思いで、不思議と緊張はしませんでしたね。助監督役が決まった瞬間ガッツポーズ!ラグビーで南アフリカに日本が勝ったときくらい、僕にはそれほど大きな喜びだったんです(笑)」

 

その後も映画、ドラマ、舞台と三谷作品に続けて出演。そして今回の『真田丸』1話の冒頭も、堺と2人の場面からスタートした。

 

「昨年9月1日、源次郎(堺)さまと2人で馬に乗って逃げるシーンで、クランクインしました。撮影後に堺さんが『ご飯でもいかがですか?』と誘ってくださったんです。あれから源次郎さまとの距離が近くなった気がします」

 

撮影の現場では、「ムードメーカー」として愛されているそう。

 

「いえいえ、それは自分で言ってもねぇ(笑)。周りは一線級の先輩方です。皆さんに求めていただけるなら、芝居以外にも、ムードメーカーとしてやれることをする。こう見えて38歳ですが、やはり年下ですしね。撮影終わりに、『源次郎さま、今日はどうします?』と言うと食事に誘ってくださるので、私が皆さまをお誘いして、真田家で食事によく行きますね」

 

ムードメーカーであっても、共演者たちには「のみ込まれないよう」にと気をつけているそうだ。

 

「いつも心がけているのは、源次郎さまの後ろにいるので、本当に隙間を見つけてカメラに入っていくこと!!(笑)武士の英才教育を受けた三十郎は源次郎さまのおそばで同じ経験をしていくことで、共に成長していきます。僕と三十郎が成長していくこと。それが三谷さんへの恩返しかなと思っています」