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9月2日からスタートする「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)。同作は平成ライダーシリーズ最後の作品であり、20作品目という記念すべきもの。そのため、異例づくしだ。

 

たとえば同作には、過去のライダー俳優たちが多数出演することが決定しているという。また「U.S.A.」で再ブレイク中のDA PUMP・ISSA(39)がAAA・末吉秀太(31)とユニットを組み、主題歌を担当するとの発表が。新たな情報が続々発表されるたびに、Twitterでは《ジオウが仮面ライダー平成最後のお祭り感が増してきててめちゃくちゃ楽しみ》《ジオウへの期待が高まるぅぅぅぅぅ》と期待の声が上がっている。

 

平成ライダーシリーズといえば、新人俳優の登竜門としておなじみ。数々の俳優を見出し、世に送り出してきた。本誌17年10月17日/24日合併号では、シリーズに携わったプロデューサーたちが現在活躍中の俳優たちとのエピソードを明かしている。

 

まずは平成ライダーを強く印象付けた07年作「電王」の佐藤健(29)。大森敬仁プロデューサーは佐藤を一目見て、「もう電王がいる!」と思ったという。さらに当時の佐藤について、こう明かしている。

 

「彼は芝居が始まるととたんにオーラが鋭くなり、現場に緊張感を生むことができる俳優なんです」

 

09年作「W」では、当時高校生だった菅田将暉(25)が起用された。たまたまマネージャーに連れて来られたという菅田について塚田英明プロデューサーは「フツーの高校生でしたが、ピュアさが際立っていたことを覚えています」と語っている。初主演作どころか、初ドラマ出演でもあったという菅田。同作の監督が「この作品がうまくいかなかったらライダーシリーズが終わるかも」と冗談めかして言ったようだが――。

 

「菅田くんは、その熱い思いをくんでくれました。芝居も初めてでしたが、ライダーを小手先で演じるのではなく、役に100%なりきろうと懸命でした。今では“カメレオン俳優”と呼ばれていますが、役作りへのアプローチは、ライダーのときのままなのだと思います」

 

また14年作「ドライブ」での竹内涼真(25)について大森プロデューサーは、さわやかさをあわせ持つ体育会系ぶりに「今までにない若者が来た!」と感じたという。竹内は芝居未経験だったため周りを片岡鶴太郎(63)などの演技派で固めたが、それが功を奏したようだ。

 

「キャストもスタッフも、彼を鍛える環境にしたつもりだったんですが、1年近くたった現場では、成長した竹内くんにみんなが引っ張られていました。彼は器用じゃないだけに、思いも全部さらけだせる男だから、100%信じられる。『また現場に呼びたい』と思わせる、演技力というよりは“人間力”を感じさせてくれる、僕が出会った初めてのタイプ。男が惚れる男です」

 

同シリーズにはなれない俳優も集まるため、苦労もたえない。しかし大森プロデューサーは「1年間鍛えられて、映画にも主演し、舞台挨拶など人前に立つことも経験できる“芸能学校”のような場でもある」とし、そこが魅力だと語っている。

 

「ジオウ」の主演は、新人俳優・奥野壮(18)。昨年「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の2部門を受賞しデビューしたばかりだ。奥野の“芸能学校”で成長する姿にも期待したい!

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