「僕にとって神のような存在」堺雅人感嘆させた柄本明の言葉
スタッフと談笑する堺雅人。

9月上旬の午後10時半ごろ、都内の有名ホテルにあるフレンチレストラン。店内から厳しい表情の柄本明(71)と香川照之(54)が姿を見せた。2人の密談シーンが撮影されていたようだ。

 

その後、ホテル前のロータリーでも撮影が始まった。現場にいたのは堺雅人(46)。スーツ姿で口を真一文字に結び訴えかけるような表情、あの“半沢直樹”だった。雨が時折パラつくなか、堺はぬれるのもいとわず、タクシーから降りるシーンを、繰り返し演じていた。スタッフが、エキストラたちに声をかけている。

 

「すみません、今日は撮影が深夜2時ごろまでかかりそうです」

 

やはり、ギリギリのスケジュールのようだった。コロナ禍で撮影が間に合わず、第8話が1週延期された、ドラマ『半沢直樹』(TBS系)。いよいよ佳境を迎え、この日も深夜まで、過酷なロケが行われていたのだ。

 

そんな熱い現場で、主演の堺が常日ごろ“神”と崇める共演者がいた。半沢の敵役である政界のドン・箕部幹事長役の柄本だ。

 

「堺さんは’10年の映画『ゴールデンスランバー』で柄本さんと共演しており、今回が10年ぶりの再共演でした。堺さんは『久しぶりに共演できてうれしい。柄本さんは僕にとって“神のような存在”ですから』と喜んでいました」(制作関係者)

 

俳優の先輩として尊敬しているだけではなく、父親としても柄本をお手本にしているという。

 

「堺さんは、柄本さんの長男・佑くんと映画『大奥』などで共演しており、周囲に『佑くんはお父さまに年々、似てきた。映像や演出にも詳しい、勉強熱心な俳優さんだ』と感心していたそうです。同じ役者の道を選んだ息子さんとの接し方に興味津々だった堺さんは、現場で柄本さんに『将来、僕も息子が俳優になりたいと言いだしたら、どうしたらいいんでしょうか?』と聞いたそうです」(前出・制作関係者)

 

堺からアドバイスを求められた柄本は、「特に何もしてないんだよね。勝手に俳優になっていた」と飄々と話したという。

 

「柄本さんは『息子たちの出演作もあまり見てない。見たいと感じたものがあれば見て、感想も伝えるって感じですかね』と付け加えたそうです。堺さんはそんな柄本さんの“背中で見せる”父親像に感嘆されていました。『僕も柄本さんを見習って、息子がやりたいと言ったらむやみに反対しないようにします』と話していましたね」(前出・制作関係者)

 

長男・佑(33)、次男・時生(30)と息子2人そろって父譲りの演技派に成長しているだけに、5歳の息子を持つ堺としては、俳優そして父親業の大先輩である柄本に相談したかったのだろう。

 

「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載

関連カテゴリー: