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「氷川きよし君は演歌界に自然体をもたらしましたよね。それまでも五木ひろしさんや、森進一さんのような大御所歌手がいらっしゃって演歌の元を築いてくれていました。そして、氷川君が出てきて“身近な演歌アイドル”という新しい型ができたのです。

 

その氷川君が活動休止するのは、演歌界にとってダメージが大きいとは思います。でも今、新しい世代が次から次へと出てきてくれているのです」

 

そう話すのは、長年、数々の演歌のコンサートを手がけてきた演出家の宮下康仁さんだ。氷川きよし(44)が年内で活動休止をすることが契機の一つとなって、いま、演歌界では新しいスターたちが台頭しつつあるという。“演歌第7世代”と呼ばれる彼らを、宮下さんが解説してくれた。

 

「お笑いが“第7世代”と言われていますよね。それに対して、演歌にもフレッシュなアーティストがたくさん出てきたという意味で、昨年ぐらいから、“演歌第7世代”と呼ばれるようになってきました。細川たかしさんの弟子の彩青(りゅうせい)君が最年少で19歳。ほかもみんな20代です。デビューして3年~4年くらいの子たちが集まって、一緒にコンサートをやったりしています」

 

演歌第7世代の特徴はというと…。

 

「最大のポイントは、現代に即したアプローチをしていること。ファンとの距離感が近いSNSで積極的に発信し、YouTubeなども活用しているのが特徴です。また、若くて爽やかなルックスに加え、みんな歌唱力も確かです」

 

宮下さんは、彼らがまた、演歌ブームを起こしてくれると期待しているという。

 

「いま、演歌のお客様の層というのは、70代くらいの方が多いです。それが彼ら第7世代が活躍することで、若い世代を含め、幅広い世代が来てくれることも期待できると思っています。新しい演歌の風が吹くんじゃないかなと思ってますね。氷川君のああいう華やかな面も引き継いでもらって、どんどん、どんどん、新しい演歌の時代を作って欲しいなと思います」

 

7月7日には、宮下さんも演出にかかわる「我ら演歌第7世代!スペシャルコンサート」が新歌舞伎座(大阪)で開催される。

 

「“演歌界のアイドルを目指そう”というのが大きなコンセプト。昭和のアイドルたちの歌をみんなで歌おうというコーナーもあります。今はもうとにかく、こういう時代なので“元気運ぼうよ”という感じで、楽しみ満載。とにかく“演歌も新しい時代になったよ”ということを伝えたいですね」

 

最後に宮下さんに、演歌第7世代の面々を紹介してもらった。

 

【辰巳ゆうと…氷川きよしの後輩で、超イケメン!】

 

「最も注目度が高いのが、辰巳ゆうと君(24)。氷川君と同じ事務所ということもあり、後輩として、今ぐんぐん人気が出てきています。彼の魅力は、非常にイケメンであることと、歌もしっかりしていること。最近では、ミュージカルの第一線の方たちとコンサートをやったりと、幅広い活躍をしています」

 

【新浜レオン…B’zの事務所初の演歌歌謡歌手】

 

「新浜レオン君(26)のところはB’zの事務所です。事務所が初めて送りだした演歌歌謡歌手ですので、演歌に新風を吹き込んでくれると期待しています。明るくムードメーカーで、キャラクターもいいので、五木ひろしさんなんかもすごい可愛がっているんですよ(笑)。お父さんが『伯方の塩』CM曲で知られる歌手の高城康雄さんだそうです」

 

【二見颯一…20代前半にしてアイドルは三橋美智也!】

 

「二見颯一君(23)も、この若さなのに自分のアイドルが三橋美智也さんだそうです。“あの時代の歌が一番好き”だと。もともと九州で民謡をやっていた子でして、“作られてきた”というよりは、もともとそういう歌が大好きという面白い子です」

 

【彩青…11歳で細川たかしに弟子入り!】

 

「彩青君(19)は細川たかし一門で、デビューが16歳。三味線、尺八はプロ並みです。師匠のような歌手になりたいと頑張っているそう。彼が歌うJ-POPもすごく面白くて、Official髭男dismの歌なんかを歌わせたりすると非常にウケる。演歌風にして歌ったりするんです」

 

【青山新…八代亜紀LOVEの爽やかイケメン】

 

「青山新君(22)のアイドルは、八代亜紀さん。もう八代さんが大好きで大好きで。変わった子でね(笑)。今度のコンサートでも八代さんの『舟唄』を歌うんです。まさかこんな爽やかな子が“えっ、八代亜紀さんが好きなの?”みたいな(笑)。そういう意味ではすごく面白いですよね」

出典元:

WEB女性自身

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