7月クールのドラマ『VIVANT』(TBS系)が好調だ。堺雅人(49)が主演を務め、阿部寛(59)、二階堂ふみ(28)、役所広司(67)ら出演する同作は、7月30日に放送された第3話の世帯平均視聴率が13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録し、初回、第2話を上回り、番組最高を更新した。
現在、『VIVANT』が放送されているTBSの看板枠・日曜劇場。同枠は’56年に1話完結のドラマ枠としてスタートすると、’93年に連続ドラマ枠に変更され、『サラリーマン金太郎』、『ビューティフルライフ』、『半沢直樹』などの高視聴率ドラマが生まれてきた。
名作ドラマが多くの人の心を動かした一方で、苦手と感じる人も……。そこで本誌は男女400人を対象に高視聴率を記録した日曜劇場作品の中から「好きな日曜劇場の名作」と「苦手な日曜劇場の名作」についてアンケートを実施した。今回は「苦手な日曜劇場の名作」の結果を公表する。
3位に選ばれたのは『華麗なる一族』だ。TBS開局55周年記念ドラマとして制作され、木村拓哉(50)が主演を務める同作は、『沈まぬ太陽』や『白い巨塔』などで知られる山﨑豊子氏の同名小説が原作。
阪神銀行を中心に企業グループを構える財閥の万俵家を舞台に、木村演じる長男・万俵鉄平と父・万俵大介(北大路欣也)の争いが描かれる。’07年1月クールで放送された本作は平均視聴率24.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)を記録した。
多くの制作費がかけられて、木村、北大路欣也(80)に加え、西田敏行(75)や鈴木京香(55)なども出演した同作だが、主演級俳優を集め過ぎた弊害か、《出演者と役が合わなかった》(60代男性/無色)《キャストありき》(50代女性/派遣社員・契約社員)との声があがった。
また’60年代後半が舞台とはいえ、作中で子供を政略結婚させたり、自宅に妻と愛人を同居させたりする設定に《時代錯誤だった。内容自体は悪くはないのだが、、、》(40代男性/会社員)と感想を抱く人もいた。
第2位は’13年と’20年に放送された『半沢直樹』。本作は銀行を舞台に銀行員・半沢直樹が社内外で発生する不正を暴いていく物語だ。主演を堺雅人(49)が務め、上戸彩(37)、香川照之(57)、北大路らが脇をかためる本作は、高視聴率を連発し、’13年版の最終回では最高視聴率42.2%を記録。
原作者の池井戸潤氏はインタビューで、《今回のドラマが成功しているのは、俳優の演技力にあると思う》(『マイナビニュース』’20年9月12日配信)と語っていたが、迫力のある演技にたいして、《大袈裟な演技が苦手だった》(40代女性/専業主婦)《1話も完全に見ていない。演技が暑苦しい》(60代男性/パート・アルバイト)と苦手意識を覚える人もいたようだ。
また登場人物が多く、銀行の専門用語がとびかう同作にたいして、《人間関係の複雑さがイヤ》(20代女性/派遣社員・契約社員)《ストーリーが良くわからない》(10代女性・学生)という声も。
そして注目の第1位は、’01年7月クール放送の『恋がしたい恋がしたい恋がしたい』だった。年齢や職業がバラバラな男女7人によるラブストーリーで、平均視聴率17.5%を記録した。“ドラマの中に自分と同じ境遇の人が必ずいるという設定”という同作は、渡部篤郎(55)が婚約者に逃げられた女子高教師役で主演を務め、菅野美穂(45)が内気なホテルの従業員役、山田孝之(39)が恋に悩む高校生役で出演した。
’17年7月クールの『ごめん、愛してる』以降、恋愛ものドラマが放送されていない日曜劇場。80年代のトレンディドラマのようなラブストーリーが日曜劇場で放送されていることに、《あまり恋愛ものは好きではないから》(50代男性/一般会社員)《恋愛ドラマは苦手》(50代男性/公務員・教職員・非営利団体職員)と違和感を抱く人が多くいたようだ。また日曜の21時という放送時間帯から、《家族で見ることが多いので恋愛ものではないほうがいい》(50代女性/派遣社員・契約社員)という意見も寄せられた。
最終結果はこちら
1位 恋がしたい恋がしたい恋がしたい 54票
2位 半沢直樹 35票
3位 華麗なる一族 34票
4位 サラリーマン金太郎 33票
5位 下町ロケット 22票
6位 白い影 20票
6位 99.9-刑事専門弁護士- 20票
8位 砂の器 19票
9位 JIN 18票
10位 オヤジぃ。 17票
10位 カミさんの悪口 17票
【調査概要】
実施期間:23年7月25日
調査対象:15~60代男女400人
調査方法:WEBでのアンケート
『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)