(撮影:加治屋誠) 画像を見る

「仕事と子育てのバランスを取るのが難しいことに悩んでモヤモヤしているときに、このドラマのお話をいただきました。原作を読み、家族がお互いを思い合って進んでいくところが心に響き、いっきに読み終えました。そしてミユキ役をやってみたい、挑戦したいという気持ちになりました」

 

そう語るのは、現在放送中のドラマ『やさしい猫』(NHK総合・土曜22時~)で主人公の保育士としてひとり娘を育てるシングルマザー、ミユキを演じる優香(43)。

 

物語はミユキがスリランカ人のクマラ(オミラ・シャクティ)と出会って家族になるものの、失業したクマラが在留資格を失って母国へ強制送還されることに。横たわっているのは入管法などの社会問題だ。

 

「入管についてはニュースで聞いたことがあるなといった程度で、このドラマに携わるまではほとんど知りませんでした。物語のミユキさんとまったく一緒です。自分が関わることになり、いろいろなことを知っていきました」

 

撮影現場に3歳になるお子さんを連れていくこともあったそう。

 

「『連れてきていいですよ』と現場の方々が温かく迎えてくださいました。シリアスなシーンだとご迷惑をかけてしまうので、フェスティバルなど楽しいシーンのときに連れていきました。遠目に見ていた子どもも何か感じるものがあったようで、『ママ、かっこいい』と言っていましたよと教えてもらいました。子どももいい経験ができたと思いたいです」

 

仕事と育児の両立について聞いてみると「全然できてないです」と苦笑いする。

 

「私たちは不規則な仕事の夫婦なので、自分たちだけではどうにもならない。母や周りの人に助けてもらっているので、感謝しています」

 

ドラマでは家族の愛が映し出されるが、撮影を通して「思いやりを持って接すること」の大事さを感じたと話す。

 

「家族もそうですし、身近な人の思っていることをちゃんと聞いてあげる、そういう些細なことが大事だなと思いました。ミユキさんもクマラさんがいろいろなことを言いやすい空気にしてあげればよかったなと思うときがあった。毎日忙しいと会話がおろそかになってしまうので、なるべく時間を作って、お互いを思いやることが大事だなと思いました」

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