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(写真・神奈川新聞社)

埼玉県富士見市のマンションで2014年3月、横浜市磯子区の男児=当時(2)=を窒息死させたとして、殺人などの罪に問われたベビーシッターの男(28)の裁判員裁判が8日、横浜地裁で開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。

被告は殺人罪のほか、当時9カ月の男児の弟を重度の低血糖症にしたとする保護責任者遺棄致傷罪、預かった複数の乳幼児に対してわいせつな行為をしたり、裸を撮影したりしたとする罪などにも問われている。

検察側は論告で、「被告は子どもの預け先に困った親の弱みにつけ込み、シッターの立場を悪用してわいせつな行為を繰り返し、殺人に及んだ」と非難。「更生の見込みは極めて乏しく、有期懲役にする事情は何も見当たらない」と訴えた。

午後には弁護側が弁論を行う。被告の男はこれまでの公判で「男児は浴槽内で目を離した際に溺れた」と主張し、殺人罪を否認。20人以上に及ぶ幼児の裸の撮影を認めた以外は、そのほかの罪も否認している。判決は20日。

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