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(写真・神奈川新聞)

 

横浜市教育委員会は13日の市会常任委員会で、現行月額4千円の小学校給食費について、来年9月から600円の値上げを検討していることを明らかにした。食材価格の高騰が理由。市の基金を取り崩して補填(ほてん)してきたが来年度に底をつく見通しという。

 

市学校保健審議会が今年11月、望ましい給食の在り方について答申。国が定める学校給食摂取基準に対する充足率が減少傾向にあることなどを指摘した。市教委では食材費の高騰を受けて食材調達を工夫するなどしたが、主菜・副菜・汁物など「三品献立」の提供回数や魚の種類が減少。栄養価の充足や和食献立の充実などのためには値上げが必要と判断した。

 

岡田優子教育長は「保護者に負担をお願いするのは苦渋の決断だが、子どもたちが健やかに成長するためにどうしても必要」と理解を求めた。

 

来年の市会定例会で関連議案を提出予定。値上げされれば、同様の理由で実施した2009年以来となる。

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