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(写真・神奈川新聞)

 

茅ケ崎市立小学校4年の男子児童(10)が同級生からのいじめが原因で約2年間不登校になっている問題で、当時担任の女性教諭が学校の聞き取りに対し「いじめを見て見ぬふりをした」「注意するのが面倒」と話していたことが19日、分かった。いじめを認識していなかったとする当初の同教諭の報告に虚偽があったとして、市教育委員会が今月2日付で同教諭に文書訓告、当時の校長に厳重注意の措置を取っていたことも判明した。

 

市教委などによると、2016年3月に男子児童の保護者の訴えで事態を把握した学校は、同教諭への聞き取りを実施。同教諭は「けんかになっていた認識はあるが、いじめとして気付けなかった」と話し、保護者にも同様の説明をした。

 

しかし、市教委の第三者委員会による調査開始後、17年夏から学校が同教諭に再び聞き取りを行ったところ一転、同年12月に同教諭は「いじめだったと認識していたが『遊びの延長だ』と思い込むことで、いじめを見て見ぬふりをして何事もなかったかのように過ごしていた」と語った。

 

また「同級生たちが一方的にたたく、蹴る、追い掛ける、時には殴るなどを繰り返していたが、だんだん注意することが面倒になった」と述べたという。

 

男子児童は神奈川新聞社の取材に対し「先生に何度も『助けて、助けて』と大声で言ったけれど、一回も助けてくれなかった。もう何もできないと思った」と話していた。児童は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、療養中。

 

現在の校長は「担任の説明を詰め切れていなかった。申し訳ない」と謝罪。市教委は「学校、市教委ともに十分な対応ができていなかった。児童、保護者には心からおわびしたい」と改めて陳謝した。

 

同問題を巡っては、市教委の第三者委員会が今月13日、日常的ないじめと認定する調査報告書を市教委に答申し、報告書の中で「教職員の適切な指導・支援が十分に働かず、そのことが事態の長期化・重大化につながった」と学校側の対応を批判していた。