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(図・琉球新報)

 

生まれつきの髪の色やくせの状態を示すため県内県立高校の87%が生徒に提出させている「地毛証明書」について、琉球新報が行ったツイッター上のアンケートでは「不要だと思う」と否定的な見方が88%に上った。回答は900件を超え、学校の姿勢と世間の見方の乖離(かいり)が際立った。「髪型で人格を決めるなんて人を見る目がない」などのコメントも並んだ。

 

琉球新報は4日付で、県内県立高校の「地毛証明」実施状況を報じた。11日から7日間、ツイッターで「染めたりパーマをかけたりしていないことを示すためのこの仕組みは必要だと思うか」と質問した。913件の回答が集まった。回答は県内を中心に県外からもあったとみられる。

 

コメント欄には19件が寄せられた。「身なりは学業に関係ない」「校則で髪の色や長さを決める意味が分からない」など否定的な意見が半数以上だった。「高校だけでなく小中学校も同じ」として、中学生時代の友人が化粧していないことを証明するため雑巾で顔をこすらされた-という話を書き込んだ人もいた。

 

「自律と自治」を掲げて髪も服装も自由な高校で学び「自由とは責任が伴うと教えられ理解していた」とする声もあった。「ルールはルール」「疑ってむやみに圧力をかけるより、制度がある方がお互いいい関係になれる」と肯定する意見もあった。

 

琉球新報は2017年11月からツイッターでのアンケートを開始しており、今回で5回目。回答数はお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の漫才の内容を聞いた前回の605件から急増しており、関心の高さをうかがわせた。

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