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車両6台の衝突事故が発生、北向け車線が通行止めとなった沖縄自動車道=2017年12月1日午前10時半ごろ、沖縄市知花

 

昨年12月1日に沖縄自動車道で発生した人身事故について産経新聞が「曹長は日本人運転手を救出した後に事故に遭った」と報じ、救出を報じない沖縄メディアを批判した件で、米軍が「救助行為はしていない」と産経報道を否定したことを受け、産経新聞は8日付朝刊で謝罪記事と事故報道の検証記事を掲載した。

 

1面に掲載された「おわびと削除」では「取材が不十分」とした上で、昨年12月12日付朝刊3面の記事と同年12月9日にインターネットで配信した産経ニュースをともに「削除」する意向を伝えた。その上で「記事中、琉球新報、沖縄タイムスの報道姿勢に対する批判に行き過ぎた表現がありました」とし、「両者と読者の皆さまにおわびします」と謝罪した。

 

1面には併せて乾正人・産経新聞社執行役員東京編集局長の談話が掲載された。乾編集局長は「沖縄県警への取材を怠るなど事実関係の確認作業が不十分」とし、「琉球新報、沖縄タイムスに対する行き過ぎた表現があったにもかかわらず、社内で十分なチェックを受けずに産経ニュースに配信、掲載」と経緯を説明した。

 

その上で「こうした事態を真摯に受け止め、再発防止のため記者教育をさらに徹底するとともに、出稿体制を見直し、記事の信頼性向上に努めていく」とし、事故にあわれた関係者、沖縄2紙と読者におわびした。

 

3面の検証記事では曹長の行動が「ネットで賞賛されている」との情報を得た上で、救助を伝える曹長の夫人のフェイスブックや米NBCテレビの報道を確認。米海兵隊には取材したが、「沖縄県警には取材しなかった」と取材が不十分だったことを認めた。横転した車両に乗っていた日本人男性が代理人の弁護士を通じ、「米軍関係者に救助された記憶はない」と説明したことも弁護士のコメント全文と併せて紹介した。【琉球新報電子版】