暴風で屋根がめくれ上がって壁部分も吹き飛んだプレハブ=5日午後、宮古島市平良 画像を見る

 

【宮古島】台風13号の暴風域に入った宮古島市では5日午前から雨風が強まり、正午ごろには地面をたたきつける様な雨と風が吹き荒れた。

 

沖縄電力によると、午後4時15分現在、宮古島市で全世帯の約84%に当たる2万590戸が停電。市内は建物が大破したり、街路樹がなぎ倒されていたり、切れた電線に垂れ下がったりするなど、台風が猛威をふるっている。宮古島と島外を結ぶ海、空の便は全便欠航し、池間大橋など島と島を結ぶ橋も通行止めとなったほか、自治体の窓口も閉鎖、宮古病院をはじめ病院も一般外来を休診とするなど、市民生活に大きな影響を与えている。軽傷のけが人が2人出ている。

 

5日午前からの激しい雨風で市内各所では冠水が発生。折れた木々が歩道や車道に散乱している。昼すぎには台風の目に入り一時雨風が弱まったことから、様子を見るために外に出る人や、コンビニエンスストアに買い物に行く人たちの姿が見られた。

 

市平良久貝にある「島の駅みやこ」では、駐車場に面したガラス戸が割れる被害が出た。台風の目に入り雨風が弱まったのを見計らって、職員らが片付け作業を急いでいた。男性職員は「雨風が店舗内に吹き込んで、中もやられている。目を抜けて吹き返しがやってくる前に迅速に作業を終えて、乗り切りたい」と話した。【琉球新報電子版】

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