千葉県内にある実家を訪ねると、高橋由伸(40)の母は一生懸命週刊誌をめくっていた。
「いろいろ買ってきて読んでいますけど、あまりいいこと書かれませんね(苦笑)」
母を取材したのは、高橋が10月26日に巨人の新監督就任会見を行った数日後だった。来季はプロ野球12球団での最年少監督として指揮をとる高橋の注目度は高い。母も息子の評判が気になるようだ。「取材は受けていないけど……」と言いながらも、語ってくれた。
実は、高橋はこの実家に訪れたばかりだった。昨年亡くなった父・重衛さん(享年75)の墓に監督就任を報告するためだ。
「(就任会見の2日前の)24日に来て、ウチに泊まっていきました。1人?いえ家族もいっしょでしたよ」
高橋の妻は元日本テレビアナウンサーの小野寺麻衣(39)。4年の交際期間を経て、’06年に入籍してからすでに9年。7歳と3歳、2人の女の子にも恵まれた。元人気アナも夫の“スピード出世”に、さぞ喜んでいるだろうと思ったのだが……。
「嫁も『不安なんです』と心配していました。『いきなり監督なんて大丈夫かしら』と言っていましたね。実は私も彼女と同じ気持ちなんですよ」
スポーツ紙のプロ野球担当記者は言う。
「高橋は昨年10月に選手兼打撃コーチになりましたが、“指導者歴”は1年ほど。来年以降も現役を続けるつもりだったようで、同僚と自主トレ場所を相談していたほどです」
高橋の母親が続ける。
「選手と監督では全然違いますからね……。嫁ですか?ええ、よくやってくれていますよ(笑)。子供たちもまだ小さいので育児も大変のようですが、本当に頑張ってくれています」
アナウンサーを休業して7年、いまや専業主婦の小野寺は開幕戦などの大事な日には、赤飯と尾頭付きのタイの塩焼きを作って、夫を送り出しているという。妻の献身と2人の娘の笑顔が、高橋新監督の“心の支え”となるはずだ。