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「祭り好きの日本人にとってオリンピックも大事な“祭り”のひとつ。五輪中継のテーマ曲は、その祭りを盛り上げるための、お囃子なんです」

 

そう語るのは音楽評論家の富澤一誠さん。8月6日(現地時間5日)から熱戦の火ぶたが切って落とされるリオ五輪。オリンピック中継のテーマ曲が、感動を盛り上げるのにひと役買っていることは間違いない。

 

「NHKの五輪中継テーマ曲といえば、まず’64年の三波春夫『東京五輪音頭』。さらに’88年ソウル五輪で浜田麻里の『Heart and Soul』を起用して以来、毎回、五輪ごとに決めています。’96年アトランタ五輪中継も大黒摩季の『熱くなれ』が大いに盛り上げました」

 

とりわけ印象深いのは’04年アテネ五輪の体操男子団体。28年ぶりの金メダルを獲得した名シーンに花を添えたのはNHK五輪中継のテーマ曲、ゆずの『栄光の架橋』だ。

 

「『栄光の架橋』を聴くと、誰もが『栄光への架け橋だ〜』という名実況とともに、あの体操の鉄棒のシーンを思い出すはず。大ヒットしただけでなく、五輪中継のテーマ曲として初めて紅白で歌われ、ゆずの知名度をグーンと上げました。最も成功したテーマ曲が、ゆずの「栄光の架橋」です」

 

今回のリオ五輪でも各局、テーマ曲には力を入れている。NHKが安室奈美恵、日本テレビが嵐、TBSがSMAP、フジテレビがEXILE、テレビ朝日が福山雅治と、そうそうたるメンバーをそろえてきた。

 

「それぞれのテレビ局が独自性を出して、いい曲をそろえてきたようです。しかし、誰の心にも残るテーマ曲になるためには、リオ五輪での手に汗握るシーンや、涙を誘う名場面が欠かせません」

 

今回の五輪中継で、“金メダル”を手にするのは、いったいどの曲(局)になるか?

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