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3月場所を終始盛り上げた横綱・稀勢の里と、その横綱が故障のため不在のなか、巡業先で人気を集めた弟弟子の高安。相撲界は彼ら2人が牽引する「キセタカ時代」に入っている。キセタカの活躍が目立つなか、次世代を担う若手たちもまた着々と力をつけている。そんな新鋭の活躍こそが、相撲界をさらに盛り上げるために不可欠な要素だ。そこで、キセタカ時代を盛り上げる若手たちを、相撲レポーターの横野レイコさんが解説!

 

【豊山】恵まれた体格、オーラ……スピード出世は止まらない!

 

豊山は、昨年夏の入門から、7場所で幕内入りと順調に出世。

 

「入門当時から『すごいのが入ってきた』と噂になり、出稽古に来た白鵬が直々に胸を出したほど。今回、時津風部屋伝統のしこ名である『豊山』を継承しましたが、その名前に負けない素質、身体能力、頭の回転の速さ、と強くなる力士の条件を備えています。どこか色気を感じさせる関取でもありますね」(横野さん・以下同)

 

【阿武咲】厳しい稽古を離れた素顔は、カラオケ好きなイマドキ青年

 

阿武咲は稀勢の里に憧れ、高校を中退して角界入り。

 

「現役当時『白いウルフ』と呼ばれ人気のあった阿武松親方が手塩にかけて育てた秘蔵っ子。突き押しの相撲が幕内でどこまで通用するか楽しみですね。素顔は現代っ子で、カラオケが大好き。親方と一緒のときは演歌を、若手と一緒のときはEXILEを熱唱、と使い分けができる器用な現代っ子です」

 

【貴公俊・貴源治】双子で切磋琢磨しながら追求する“貴乃花イズム”

 

貴公俊・貴源治の2人は、15歳のとき、相撲未経験ながら貴乃花部屋に入門した双子力士。

 

「弟の源治が今場所から十両に。兄の公俊は幕下にいますが、双子で仲がよく、『親孝行をしたい』との一念で切磋琢磨しています。取材では自分の取り口を明快に分析し、明るくよく話してくれます」

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