大谷翔平 信頼する“相棒通訳”水原氏の年収1億超え!用心棒からメンタルサポートも務める“10刀流”
画像を見る 昨夏、乱闘中に大谷を懸命にガードする水原氏(写真:アフロ)

 

■「グルーピーをシャットアウトすることも大事」

 

米国全土の飲食店に詳しいことも大切だという。『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2023』の著者でスポーツライターの友成那智さんは言う。

 

「メジャーリーガーは全国各地を転戦するため、通訳さんは事前においしいお店を把握する必要があります。また、そうした店の近くにはグルーピー(有名人につきまとう女性)もいて、彼女らをシャットアウトすることも大事です」

 

水原さんは用心棒、グルメ情報収集以外にも、さまざまな職務を行っていた。

 

「野球経験はないのですが、試合前には大谷選手のキャッチボールの相手役をよく務めています。車の運転手をしたり、自主トレーニングのサポートをしたり、大谷選手や球団のための動画撮影カメラマン役もこなしています」(前出・在米スポーツライター)

 

また、審判の性格分析も重要だそう。岡島氏はインタビューで水原さんの技術をこう評価していた。

 

《日ごろからいろんな選手から話を聞いたり、審判の機嫌がよさそうなときには話しかけたりして、性格を把握するんです。そういうことを通訳さんがやってくれると、選手はプレーに集中できて、とてもありがたいんです》(『週刊文春』3月30日号)

 

“心理分析官”の職務もあるのだ。大谷がケガをしたときや、心身が不調なときも、水原さんはできる限り寄り添っていたという。

 

「コロナ禍で試合がなくなったときも練習場で一緒に練習していました。当時の水原さんは妻と愛犬と過ごす時間より、大谷選手との時間が長かったといいます。また、投手として試合でKOされた日は声をかけることなくベンチで横に座り、一緒に試合を見守り続けるんです」(前出・在米スポーツライター)

 

前出・友成さんは言う。

 

「こうした役割はメンタルサポーターといって、大リーグの球団は主力選手につけていることが多い。水原さんがその役を兼務していることになりますね」

 

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