大谷翔平 右肘ケガにLA日本人会も全力ケア!通訳・水原氏に薦めた二刀流復活の“秘策”
画像を見る 温泉で療養してしっかり体を休めることが今の彼には不可欠と考えたようだ(写真:アフロ)

 

■専門家も「温泉効果でNK細胞が増えて免疫アップ」と太鼓判

 

『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2023』著者でスポーツライターの友成那智さんも言う。

 

「大谷選手が睡眠や食事と同じように疲労回復のためにこだわっているのが入浴だそうです。アメリカの自宅にも、シーズンオフに過ごしている都内のマンションにも両方にジェットバス機能付きのバスルームを備えているそうです。筋肉を活性化するためジェットバスを使っているのかもしれません。

 

大谷選手は日本ハム時代から、遠征試合のついでに全国の温泉をいくつも訪れていたようです。プロ野球12球団の本拠地がない和歌山県の花山温泉にも、大谷選手のサイン入りユニホームが飾られているのは有名な話です」

 

温泉療養の具体的な効果について、温泉療法医で湯田温泉病院内科部長・東祐一郎氏はこう語る。

 

「温めることで血行もよくなり、痛みが軽減され、新陳代謝が活発になったりしますので、損傷部分の回復効果が期待できます。ただし、ケガをした直後の時期はほかの整形的な治療を優先したほうがいい。大谷選手の場合、急性期を過ぎていますので温泉療法にはちょうどいい時期かと思います。

 

また、浮力作用で水中では体重が約9分の1になります。筋肉や関節への負荷が軽減され、足腰への負担も少なくなることでリハビリ効果があります。膝が悪い方や腰が悪い方に特に効果があります。温泉は心身を癒し、自然治癒力を高めます。具体的に言うと、白血球の一種であるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増えます。これは腫瘍細胞やウイルス感染細胞を発見すると、強い殺傷能力で攻撃する免疫細胞のことで、免疫アップにつながるのです」

 

大谷はLAで温泉治療をどのタイミングで始めるのだろうか。前出の在米スポーツライターは言う。

 

「一平さんは『本人が気に入ってくれたら、すぐにでも実行できるんだけど』と話していました。ただ、大谷選手の入浴時間は比較的短めだそうで、のぼせてしまうリスクも考え、最も効率的な温泉療法を探っているといいます」

 

二刀流に汗を流し続けた大谷。“命の泉”で心身ともリフレッシュできることを願うばかりだ。

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