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(イラスト:ちたまロケッツ)

 

『お笑い』→『海外ドラマ』→『マンガ』→『ラジオ』の4ジャンルを週替わりで、そのスペシャリストが“最推し”を指南する『今週の萌えガタリ』。今週は『お笑い』ということで、『オモロー山下』として活動した元芸人で、現在はインタビュアー・ライターとして活動するインタビューマン山下さんが最推し芸人を紹介!

 

【最推し芸人】東京ホテイソン(たける・ツッコミ担当/ショーゴ・ボケ担当)

 

東京ホテイソンは、ボケのショーゴ君とツッコミのたける君の漫才コンビ。彼らの特徴は、「まねしたくなるツッコミ」です。歌舞伎の見えのような口調で両手を広げてツッコむ。この独特ツッコミで最近ネタ番組の出演を増やしています。

 

このスタイルになったのは、たける君が地元岡山弁でツッコんでいると周りから「それ千鳥のノブさんじゃん!」と言われてしまったから。方言なので別にいいのでは……? と思いきや、実はノブの岡山弁は、ノブ流に、マイルドにしているそうです。そこで、たける君が20年やっていた備中神楽という、歌舞伎のような伝統芸能の要素を取り入れ今の形になりました。

 

彼らはたける君が22歳、ショーゴ君が23歳という若いコンビ。2人がコンビを組んだきっかけも若さゆえでしょうか、SNSの相方募集掲示板で知り合ったというから驚きです。たける君は実際に数人と会ったものの、“誰も組んでくれない人”が集まる掲示板ではとにかく変な人が多く、気の合う人と出会えなかったとか。その中でお互いいちばん常識もあり、ちゃんと最初に敬語を使えたという基本的な理由で組むことになったそうです。

 

たける君はネタは書けず、お笑いをやるというより、ただ人気者になりたくてこの世界に入ってきた楽天家タイプ。一方のショーゴ君はネタ担当でお笑いに貪欲だけれど少し陰もある性格。コンビで性格が対照的なのは互いの弱点を補える強みになりますが、ショーゴ君はかなり尖っていたとか。

 

ある日突然丸刈りになっていたので理由を聞くと「おもしろいことやるのに髪、いらんやろ」と答えたり、たける君が同世代の芸人のネタを見て笑っていると「ほかの芸人のネタを見て笑うな!」と言っていたそう。しかし、テレビに出ている芸人さんのネタを生で見て、「みんなすごいわ!」と感動し、尖らず吸収しようと思い直したそうです。

 

そんな2人は新年早々、去年ブルゾンちえみのブレークのきっかけとなった番組『ぐるナイ おもしろ荘』に出演! 今年の夏は東京ホテイソンが24時間マラソンを走っているかも!?

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